オンラインカジノの中でも1、2を争う人気があるのがスポーツベッティングです。いわゆる「ブックメーカー」ですね。
カジノ解禁間近と言われている日本において、スポーツの結果などにオッズをつけて賭けをするスポーツベッティングに参加する方法はインターネットを介して参加するブックメーカーだけです。
そのオッズですが、日本の競馬などで使用されているオッズは、デシマルオッズ(小数オッズ)と言います。これは皆さんが一番見慣れているものだと思います。例えば、3倍のオッズに1万円を賭けた時、3倍の3万円になって払い戻されることになります。自分の賭け金をどれくらい増やしたいかということと相談しながらどのくらいのオッズに賭けるのかを決定していく必要があります。
ほぼ全てのブックメーカーでは、このデシマルオッズの表記を準備しているので、オッズ表記の設定を変更することでデシマルオッズにすることが可能です。ブックメーカーによってはヨーロッパなどでポピュラーな分数表記のフラクショナルオッズや、+あるいは-の数値の高さで表記される主に北米で使用されるアメリカンオッズなどもあるので、多少頭に入れておいた方がいいかもしれません。
<スポーツベッティングの主なオッズの種類>
・デシマルオッズ(小数オッズ):例)1.50、21.00・・・・
・フラクショナルオッズ(分数オッズ):例)1/2、5/7・・・・
・アメリカンオッズ(+-オッズ):例)-500、+240・・・・
そして、オッズの種類については最もスタンダードなものは「1×2」(ワン・バイ・ツー)でしょう。マネーラインという言い方もします。ブックメーカー「ウィリアムヒル」が発表しているロシアワールドカップの日本代表初戦の対コロンビア戦のオッズを例に説明すると、ここでは90分という表記となっています。「1×2」は1が勝つか引き分けか2が勝つかの3択によるオッズを言います。下記のオッズでは、コロンビア勝利が1.83倍に対して日本勝利が4.00倍、引き分けが3.40倍となっています。
この「1×2」でハンディキャップをつけたオッズのことをアジアンハンディキャップオッズと言います。基本的には、引き分けになる状況を避けるために有利と見られるチームの最終スコアからマイナス、あるいは不利と見られるチームの最終スコアにプラスをした上で試合の結果を決めてしまうものです。例えば、日本に+1.5ポイントのハンディがついていた場合、試合結果では日本が1-2でコロンビアに敗れたとしても、ハンディが+1.5が日本についているので最終結果は2.5-2で日本が勝利ということになるわけです。
あと、基本的なオッズの種類として「オーバー/アンダーオッズ」があります。これは、ブックメーカーが指定する数字よりもオーバー(上)なのかアンダー(下)なのかを当てるものです。サッカーや野球などでポピュラーなオッズなのですが、例えば日本のプロ野球のオッズを見てもらうとわかりますが、マネーライン以外にもトータルラインというものがあります。これは、両チームがその試合で取る得点の合計数がオーバーなのかアンダーなのかを予想するものなのです。
この「オーバー/アンダーオッズ」は勝つ確率が50%と、3択なので33.3%となる「1×2」よりも勝てる可能性が高まります。
また、トーナメントやリーグ戦などで優勝するチーム(選手)を当てるアウトライト(ウィナー)オッズがあります。優勝オッズという言い方もしていますが、基本的に1試合によるものでなく複数の試合で構成され、数日から1年間に渡って行われるスポーツイベントにおける優勝者が誰なのかに様々なオッズがついています。これは、試合数が多くて最終的な勝敗がつくまでに長い時間を要するので予想が難しい反面、オッズの数字は高めになります。
サッカーのプレミアリーグ2015-16シーズンで、岡崎慎司が所属していたレスター・シティが初優勝を果たしました。このシーズン開幕前に発表されていたレスター・シティの優勝オッズは最大で5001.00倍のオッズが付いていたのが記憶に新しいですね。期待されていなかったチームや選手があれよあれよという間に優勝してしまうということもスポーツにはつきものです。上記は「ウィリアムヒル」が発表しているプロ野球2018の優勝オッズなのですが、ソフトバンクが3.20倍で優勝最有力となっていますが、29.00倍の中日が日本一になることもありえるわけです。
このブックメーカーが発表したオッズと自分の評価を比較しながら、どのチームや選手が勝つのかを予想し、どのくらいのお金を賭けるのかを考えていくことがスポーツベッティングの醍醐味です。オッズを読み解いていくことでさらにスポーツが楽しくなることは言うまでもありません。