NCAAカレッジバスケットボールトーナメントの2019年シーズンがいよいよスタートする。全米を熱狂させる”マーチ・マッドネス”を制するのはどのチームなのか?
現地17日の”セレクション・サンデー”でトーナメントの組み合わせが決定し、出場68チームの顔が出そろった。第1シードチームは、イースト地区がデューク大、サウス地区がヴァージニア大、ウエスト地区は八村塁が所属するゴンザガ大、そしてミッドウエスト地区はサウスカロライナ大がそれぞれ選ばれた。
早くも全米では優勝予想がメディアをにぎわせている。例えば、米スポーツ専門チャンネル「ESPN」のアナリストであるポール・サビン氏は優勝する確率をはじき出した。その予想によると、ヴァージニア大の優勝確率が最も高く32%、続いてゴンザガ大が23%、そのあとにデューク大が15%と続いた。
トーナメントのスケジュールは、日本時間19日午前7時40分から”ファーストフォー”で戦いの幕が切って落とされる。その後、21日からはいよいよ本戦に突入して”ファーストラウンド”が行われる。そして23日からは”セカンドラウンド”、28日から”スィート16”、30日から”エリート8”と進んで、”ファイナル4”が4月6日、そして”ファイナル”(決勝)が8日にミネアポリスのUSバンク・スタジアムで開催される。
日本語にも対応しているブックメーカー「NetBet」が、セレクション・サンデー後にマーチ・マッドネス2019の優勝オッズを更新し、優勝最有力にデューク大を挙げて、3.00倍のオッズをつけた。
デューク大(29勝5敗)は、ノースカロライナ大の17回に次ぐNCAA史上2番目となる14回目の第1シード獲得となった。デューク大はACCトーナメントでも優勝を果たすなど、スター軍団の力で今度は全米の頂点を狙う。
そのスター軍団の中でも最も光り輝いているのがザイオン・ウィリアムソンだ。今シーズンの試合中にNIKEシューズが壊れたせいでケガを負ったことでNIKE社の株価が下がるなど全米をざわつかせる大きな影響力を持つ。
マーチ・マッドネス2019にいつ頃復帰できるのか?はまだわからないが、ウィリアムソンが通常通りの活躍が出来れば、下馬評通りの優勝が最も近いと言えるだろう。
ブックメーカー「NetBet」が優勝2番手に推しているのが、八村率いるゴンザガ大だ。オッズは6.00倍となっている。
ゴンザガ大(29勝2敗)はAP通信が発表しているAPトップ25ランキングにおいてNo.1票を41獲得して1位にランクされている。何といっても日本の八村の活躍が目覚しく、キャリアハイとなる1試合平均20.6得点を挙げるなどカンファレンス(WCC)の年間最優秀選手に輝くほどだ。
また、優勝オッズで3番手につけているノースカロライナ大(26勝5敗)のオッズは7.00倍、4番手にはヴァージニア大(28勝2敗)のオッズは8.00倍と拮抗している。ノースカロライナ大は先ほど述べたように、17回目の第1シードを獲得しており、名門校の意地で2年ぶり7回目の全米No.1の座を奪還したいところだ。
ディフェンディングチャンピオンのヴィラノバ大(22勝9敗)は17番手の51.00倍と連覇には厳しいオッズとなっている。しかし、”マーチ・マッドネス”はいわゆる波乱が良く起こる大会として知られており、第1シードが早々に敗退することも良くあるため、予想が最も困難な大会だ。
”マーチ・マッドネス”の荒波にブックメーカーを通じて乗りこなす時が今年もやってきた。