NBAドラフトで八村塁が1巡目9位でウィザーズから指名の快挙!NBA2019-20シーズン優勝オッズに変化は?
日本時間21日金曜日、普段なら”花金”の通勤、通学を行っているであろう朝に、日本中に衝撃が走った。NBAドラフト2019でゴンザガ大3年の八村塁がワシントン・ウィザーズから1巡目9位(全体9位)で指名されたのだ。
八村が1巡目指名されることは、アメリカの各種報道からも間違いないと思われていた。しかし、その予想は1順目の10位台だろうとのことだった。その大方の予想を覆す1ケタ台の9位という指名に多くの日本人バスケファン、そしてチームに迎え入れるワシントンの住民も盛り上がったことは間違いない。
日本人がNBAドラフトで指名されたのは、1981年のドラフトで岡山恭崇氏がウォリアーズの8巡目、全体171位で指名を受けて以来、38年ぶりのこと(当時のドラフトは、10巡目まであった)。そして、岡山氏はこの時入団を断っているので、入団は日本人選手初の快挙となった。
早くも八村入団の熱気は高まっている。まずは、ウィザーズとの契約金は約4億円。さらには、NIKEが手がける「ジョーダン・ブランド」とも日本人として初めて契約したことが明らかとなった。
さらに、NBA2019-2020シーズン前に行われる「サマーリーグ」の日程が発表され、八村のウィザーズは7月6日(現地)の初戦で、今季のドラフト全体1位ザイオン・ウィリアムソンがいるペリカンズと対戦するのだ。
米ビジネス誌によると、このウィリアムソンとのシューズ契約は前代未聞の1億ドル(約107億円)を超える、つまり、あのレブロン・ジェイムズをも超えると言われているほどの怪物だ。彼との対戦も7月6日に見られるかもしれない。
来季のNBAの優勝争いに八村やウィリアムソンのインパクトはあるか?
このドラフトの前に来季のNBAの戦力を占う上で大きな動きがあった。
アンソニー・デイビスのロサンゼルス・レイカーズへの移籍が発表されたのだ。デイビスはペリカンズ時代からトレードを強く要望していたが、次の行き先がレブロン・ジェイムズ率いるレイカーズとなったために、アメリカは”レイカーズ復活”の期待感が高まった。
アメリカ国内のスポーツブック(ブックメーカー)はこの移籍発表後にNBA2019-2020シーズンの優勝オッズを更新し、レイカーズを優勝最有力へとオッズ評価を上げたのだ。
そして、ブックメーカーの本場イギリスの老舗ブックメーカーである「ウィリアムヒル」もオッズを更新し、レイカーズに3.50倍のオッズをつけた。有力選手の移籍でオッズが大きく変動するのが非常に興味深いところだ。
となると、今回のドラフトを受けて八村が入団するウィザーズやウィリアムソンが加入するペリカンズの優勝オッズにインパクトはあるのか?ということになる。しかし、ドラフト前の6月17日(日本時間)のオッズと23日のオッズ(上記)に変化は見られなかった。ウィザーズは201.00倍で、ペリカンズは67.00倍。注目のルーキーが入る2チームの優勝オッズに直接的なインパクトは今のところ見られていない。
とはいえ、今後サマーリーグが始まり、また選手の移籍などが行われれば、ブックメーカーの優勝オッズも変動していくだろう。八村とウィリアムソン、二人の今後の活躍をブックメーカーのオッズとともに見守っていくのもNBAの一つの楽しみ方ではないだろうか。