ビットコインをはじめとした仮想通貨がいよいよスポーツの場面にも大きく登場してきた。
サッカー史上初となる仮想通貨「ビットコイン」によって選手との契約が結ばれたことをイギリスのニュース専門メディア「BBC」が報じた。トルコのアマチュアリーグ「サカリヤ第1リーグB」に属しているハルヌスタスポルというチームが、オマール・ファルク・キログル選手を獲得する際に仮想通貨「ビットコイン」を用いて契約を結んだことを発表した。
そのビットコインの額は0.0524BTC(約56,592円、1BTC=108万円で計算)となっており、これに加えて現金2500トルコリラ(約7万2000円)で同チームは契約をした。サッカーにおいて選手との契約でビットコインなどの仮想通貨で支払われたケースは史上初のことであり、いよいよスポーツの契約においても仮想通貨が活用され始めることになる。
スポーツにおいての仮想通貨の活用は、スポーツベッティングにおいてドルや円、ユーロなど法定通貨ではなく、ビットコインを使ってベッティングが出来る「Sportsbet.io」など仮想通貨専門のブックメーカーが挙げられる。
また、ビットコインだけでなくイーサリアムやライトコインなどアルトコインも多数利用できるオンラインカジノ「FortuneJack」(フォーチュンジャックカジノ)も登場するなど、スポーツベッティングやカジノにおいては徐々に仮想通貨によるベッティングが浸透しつつある。
今回、ビットコインによるチームと選手との契約が行われたが、近い将来スポーツ選手に対する報酬などもすべて仮想通貨で行われる可能性もある。選手にとっては報酬としてもらった仮想通貨が将来値上がりすれば、ホールドしてプラスアルファの収益となる可能性もある。
一方で、現在のように「コインチェック」(Coincheck)の巨額流出を招いたハッキング事件などによって仮想通貨全体の価格が暴落傾向になれば、サッカーに集中できない選手も出てくるかもしれない。