テニスのATPツアーのマスターズ1000大会初戦となる「BNP・パリバオープン」(インディアンウェルズ・マスターズ)が日本時間9日からアメリカのインディアンウェルズ・テニスガーデンで開催される。その組み合わせが発表され、世界ランク25位(1595ポイント)の錦織圭は2回戦から登場し、同47位のレオナルド・メイヤー(アルゼンチン)と同153位のビクトル・エストレーリャ ブルゴス(ドミニカ共和国)との勝者と対戦することになった。
錦織にとって今回のBNP・パリバオープンはマスターズ大会復帰戦となる。前戦となったアビエルト・メキシコ・テルセル(ATP500) では、デニス・シャポバロフ(カナダ)を相手に1回戦で敗退となったものの、昨年夏から右手首などのケガで戦線離脱していたことで失われていた”試合勘”を取り戻しつつある。
世界ランク通りに勝ち進みが進むと仮定すると、錦織は2回戦でメイヤーと対戦することになる。このメイヤーとは相性がよく過去3戦全勝となっている。そして、錦織が3回戦で対戦することが予想されるのが同13位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)だ。過去13回の対戦があり、そのうち2回しか勝てていない強敵だ。錦織が上位へと進出する上で超えなければいけない壁はこの3回戦になることが予想される。
ブックメーカーの「NetBet」(ネットベット)が発表したBNP・パリバオープン2018の優勝オッズによると、錦織は全体10番手となる34.00倍となっている。世界ランク25位であることを考えると高い評価を受けていると考えていいだろう。3回戦のジョコビッチ戦をしのぐことが出来れば一気にマスターズ1000初優勝に向けて大きな弾みとなるだろう。
優勝候補の大本命は世界ランク1位で第1シードのロジャー・フェデラーで2.10倍のオッズが付いた。今シーズン2試合に出場しいずれも優勝を果たし、現在12連勝中とその強さを見せつけている。2番手には3回戦で錦織との対戦が有力視されるジョコビッチで8.00倍、3番手には同8位のフアンマルティン・デルポトロ(アルゼンチン)で10.00倍と続いている。
日本人で錦織に次ぐ世界ランク40位につけている杉田祐一は日本時間9日午前4時から予定されている1回戦で同66位のオラシオ・セバジョス(アルゼンチン)と対戦する。「NetBet」発表の対戦オッズによると、杉田勝利が1.45倍に対してセバジョス勝利が2.75倍と杉田優勢との見立てとなっている。