イギリスで大人気の障害レースの祭典「チェルトナムフェスティバル2018」のオッズをブックメーカー発表!
競馬の母国・イギリスで大人気を誇る障害レースの祭典「チェルトナムフェスティバル2018」が13日から16日までの4日間、チェルトナム競馬場で開催される。
日本では類を見ないこの「チェルトナムフェスティバル」。それは、この4日間でG1レース12レースを含む全27レースが行われ、その全てがチェイスあるいはハードルの障害レースであるということだ。日本ではあまりなじみのない障害レースなのかもしれないが、5000メートル以上の長い距離で争われるレースもあることや大小の障害物を飛越するホースの迫力など平地レースでは見られない展開が大きな魅力だ。
このチェルトナムフェスティバルが行われる1週間は、イギリスではこの話題で持ちきりとなる。そして、イギリス発祥の「ブックメーカー」ではこの期間で数百億円ものお金が賭けられることからもその人気ぶり、注目度がうかがい知れる。もちろん、世界中のスポーツベッターもこの盛り上がりを逃すはずもなく、インターネットを介して多く予想とベットがやり取りされることは言うまでもないだろう。
このチェルトナムフェスティバルは、1日目はチャンピオンデイ、2日目はレディースデイ、3日目はセントパトリックスサーズデイ、そして4日目はゴールドカップデイの4日間で構成されており、それぞれの第4レース(現地15時30分発走)がその日のメーンレースとなっている。中でも人気を集めているのが初日(13日)に行われるチャンピオンハードルチャレンジトロフィー(G1、約3319㍍)と、最終日の16日に行われるチェルトナムゴールドカップ(G1、約5311㍍)だ。
13日に行われる「チャンピオンハードルトロフィー」には連覇を狙うフランス馬ヴュベールデールが出走する。目下障害戦で9連勝中と圧倒的な強さを見せており、ライバル馬たちが「勝てない」とヴュベールデールの出走レースに出場しないことも多々あり、前走となったジャックベリーハウスコンテンダーズではわずか3頭立てになるほど。
このヴュベールデールが出走する「チャンピオンハードルトロフィー」のオッズをブックメーカー「NetBet」が発表し、ダントツ1番人気となる1.53倍のオッズをつけた。では、ヴュベールデールで決まりなのか?となってしまいそうだが、目の肥えたスポーツベッターはそう簡単に判断はしないだろう。6.00倍の2番手に挙がっているフォヒーンは2015年の同レースを制した10歳馬であり、6倍というオッズ配当を考えるとこちらを抑える者も影の一番人気として多数存在するのではないか。
16日に行われる「ゴールドカップ」は5000メートルを越える長距離であり、この長さに耐え切れるスタミナはもちろんのこと、騎手の忍耐力も試されるレースとなる。こちらは、チャンピオンハードルとは異なり、混戦模様が予想される。
ブックメーカー「NetBet」が発表したオッズによると、1番人気にはマイトバイトで4.00倍のオッズとなった。昨年からこの障害レースへ転向したばかりだが、すでに6勝を挙げて一気に1番人気にまでのし上がったアイルランド馬だ。2番手にはこちらも同じアイルランドのネイティヴリバーが5.50倍となった。昨年の同レースでは3着に入ったこと、そして多頭数レースにめっぽう強いことなどが高評価につながっている感がある。
3番手のアワデューク(7.50倍)もアイルランドにゆかりある強豪だ。チェルトナムフェスティバルへの参戦は初となるが、昨年のグランドチェイスを制した実績は侮ることはできない。マイトバイト、ネイティヴリバー、そしてアワデュークの”アイルランドトリオ”を軸に優勝争いになると予想されるが、何しろ距離が長いために最後は馬もジョッキーも最も忍耐強かったものがこのレースを制するのではないだろうか。