モータースポーツの最高峰「フォーミュラ1(F1)」の2018年シーズンがオーストラリアGP(決勝:3月25日)を皮切りに今年もスタートする。
昨シーズンに続く連覇、そして5度目の年間ドライバーチャンピオンの座を狙うルイス・ハミルトン(メルセデス)を中心に、今シーズンはオーストラリアGPから始まり、第21戦のアブダビGP(決勝:11月25日)までの全21戦が行われる。日本GPは第17戦に予定され、決勝は10月7日(@鈴鹿サーキット)となっている。詳しい日程はこちらを参照されたい。
今シーズンもハミルトンを中心にF1レースは進んでいきそうだ。所属するコンストラクターズであるメルセデスは更にマシンをパワーアップに成功させた。オーストラリアGPで2回行われたフリー走行ではいずれもハミルトンが最速タイムをたたき出し「昨年のこのレースよりもマシンが速く、どの部分も感触が良い」と言わしめた。ドライバーとメカニックの両輪がしっかりとタッグを組めていることを考えると、大きなトラブルさえなければハミルトンが2008年、2014年、2015年、2017年に続く5回目の年間王者になる可能性は最も高い。
ハミルトンの連覇を阻むことができるのは、セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)とマックス・フェルスタッペン(レッドブル)だろう。
ベッテルは、ハミルトンと同じく過去4度(2010年~2013年)の年間優勝をしており、それは4連覇というかたちで飾っている。昨シーズンも第11戦ハンガリーGPまではハミルトンと同じ4勝(オーストラリアGP、バーレーンGP、モナコGP、ハンガリーGP)で互いに譲らぬ戦いを見せていたが、第12戦ベルギーGPから第17戦アメリカGPまでの6試合で一度も勝てず。一方、ハミルトンはこの6戦で3連勝を含む5勝を挙げて一気に年間優勝を手繰り寄せた。ベッテルはシーズン後半戦を粘り強く戦うことが打倒・ハミルトンの鍵を握るだろう。
もう一人は、20歳の若き天才、フェルスタッペンだ。2015年に史上最年少となる17歳と165日でトロ・ロッソからF1デビューを果たし、一昨年、そして昨年と入賞を果たしている。昨年の第15戦マレーシアGPではポールポジションを奪って4連勝を狙ったハミルトンを打ち負かして見事に優勝。第18戦メキシコGPでも勝利して年間2勝をマークし、年間6位(168ポイント)となった。勢いに乗るフェルスタッペンが、初のトップ3、そして頂点も十分に射程圏内に捕らえている。
日本語にも対応しているブックメーカー「NetBet」(ネットベット)が、F1の2018年シーズンの年間ドライバーチャンピオンオッズを発表し、ハミルトンに1.44倍の最有力オッズをつけた。2番手にはベッテルで6.00倍、そして3番手にフェルスタッペンが7.25倍で続いた。スポーツベッターの賭けもこの3者に多く集まっていることが容易に考えられる。
ハミルトンを筆頭に、ベッテルとフェルスタッペンを加えた”3強”での優勝争いになるだろう。その間に割って入りたいのが優勝4番手のバルテリ・ボッタス(メルセデス、10.00倍)や5番手のダニエル・リカルド(レッドブル、13.00倍)だろう。ともにキャリア十分で”3強”が少しでも隙を見せるようなことがあれば、追い落とされることになるだろう。
また、「NetBet」はコンストラクターズ年間チャンピオンオッズも発表し、メルセデスに1.28倍のオッズをつけた。2番手はレッドブルで4.40倍、3番手にはフェラーリで6.00倍のオッズと続いている。