仮想通貨がスポーツシーンでもその存在感をアピールしてきそうだ。
スコットランドのスコティッシュ・リーグ1部に所属するプロサッカーチームであるエアー・ユナイテッドFCが、来シーズンからチームのユニフォームスポンサーとして仮想通貨の「ビットコインキャッシュ」(BCH)のロゴを入れることが明らかとなった。
エアー・ユナイテッドFCはこれまでオンラインカジノ「Bodog」と契約し、そのロゴをユニフォームに掲げてきた。しかし、契約更新時に「Bodog」のオーナーであるカルヴィン・エアー氏が自身が立ち上げた仮想通貨関連会社「Coingeek.com」がメーンとして取り扱うビットコインキャッシュを宣伝するために、「Bodog」から「ビットコインキャッシュ」にロゴの変更を希望したのだ。
ビットコインキャッシュは、ビットコイン(BTC)が2017年にハードフォークして誕生したアルトコインの1つであり、2018年4月13日午後3時現在の価格は約82,000円となっている(「bitFlyer」の価格より)。ビットコインに比べて送金速度がスピーディーで、「ビットコイン・ジーザス(ビットコインの神)」と呼ばれている仮想通貨投資家のロジャー・バー氏も推している仮想通貨だ。
エアー・ユナイテッドFCはこれまでも奇抜なPR戦略でサッカーファンを驚かせてきた。その一つがトップレスモデルを用いた広告だ(トップ写真参照)。モデルの身体にチームのユニフォームをペインティングするなどして多くの注目を集め、議論を巻き起こした。来シーズンは「Bodog」のロゴが「ビットコインキャッシュ」に変更されることになる。
今回のエアー・ユナイテッドFCとのユニフォームスポンサー契約によって、今後は同クラブが提携するイギリス大手スポーツ専門メディア「Sky Sports」などのテレビ中継を通して、ビットコインキャッシュが多くの人たちの目に触れることになる。
スポーツが持つポジティブなイメージを上手に利用して、今後世界を席巻する仮想通貨の代表的な銘柄であるビットコインキャッシュを広めていくのは案外すんなりと多くの人々に受け入れられるだろう。今後もスポーツを通じて仮想通貨が世界中の人々に認知されていく動きは広がっていくであろう。
ビットコインキャッシュなどの仮想通貨はすでに様々なところで利用されており、オンラインカジノの世界でもドルやユーロなどに加えて仮想通貨が決済として利用できるようになってきた。
例えば、「ビットカジノ」(Bitcasino.io)はビットコインやビットコインキャッシュなど44種類の仮想通貨を使用できる仮想通貨専門のオンラインカジノだ。
また、サッカーなどのスポーツベッティングが楽しむことが出来る「Sportsbet.io」も仮想通貨を専門に扱うブックメーカーとしてその地位を築いている。
今年に入ってしばらく仮想通貨市場は元気がなかったが、ここにきてビットコインを中心に価格が上昇してきた。スポーツとともに再び仮想通貨市場も熱くなって来そうだ。