香港のシャティン競馬場で4月29日に開催される「香港チャンピオンズデー2018」に、日本から3頭が参戦する。クイーンエリザベス2世カップ(G1、2000㍍芝)にはアルアインとダンビュライトの2頭が、チェアマンズスプリントプライズ(G1、1200㍍芝)にはファインニードルが出走する。
クイーンエリザベス2世カップ(日本時間午後5時40分発走予定)にはアルアイン(C.デムーロ騎乗)とダンビュライト(T.ベリー騎乗)の2頭が参戦する。枠順も発表され、アルアインは6番ゲート、ダンビュライトは5番ゲートからのスタートとなった。
アルアインは昨年の皐月賞(G1、2000㍍芝)を制した。その後のクラシック3冠は日本ダービーが5着、菊花賞が7着と距離を伸ばすごとに順位を落としていった。しかし、年を明けての京都記念(G2、2200㍍芝)では2着入線を果たすと、前走の大阪杯(G1、2000㍍芝)では1着のスワーヴリチャードと半馬身差の3着と2000㍍前後での距離適正を見出した。
ダンビュライトは、アルアインと同じ年にクラシック三冠に武豊とのコンビで挑んだが、皐月賞こそ3着入線を果たしたものの日本ダービー、菊花賞と結果を残すことができなかった。今年2月のアメリカジョッキークラブカップ(G2、2200㍍芝)で2着に2馬身差をつけて圧勝。重賞初制覇で一つの勲章を得て今回はG1初勝利に燃える。
イギリスの老舗オンラインカジノのブックメーカー「ウィリアムヒル」がJRAの海外馬券発売に先立って単勝オッズを発表し、アルアインに3番人気となる6.50倍のオッズをつけた。また、ダンビュライトは5番手となる15.00倍のオッズとなった。
アルアインとダンビュライトの優勝を阻止しそうなのは地元香港馬2頭だ。
2.75倍のオッズで1番人気に推されているピンハイスターは、今年の香港ダービーを制した実力馬だ。怒涛の追い込みでファンを魅了している。2011年以降、香港ダービーとクイーンエリザベス2世カップを同年でともに制した馬は3頭いるというデータもあり、日本馬を後方から脅かしそうだ。
逆に逃げ切りでの力を見せつけているのが2番人気の3.50倍のオッズが付いているタイムワープだ。昨年12月の香港カップで展開に乗って逃げ切り勝ちを見せたが、今年2月の香港ゴールドカップでは自分でレースを作っての逃げ切りで圧勝。シャティンの芝2000㍍では史上初めてとなる2分を切るタイムをたたき出した。
日本馬にとっては先頭にも後方にも実力馬が控えており、これらとどのとうに戦っていくかの戦術が勝敗を握りそうだ。
チェアマンズスプリントプライズ(日本時間午後5時発走予定)には、今年の高松宮記念(G1、1200㍍芝)を制したファインニードル(T.ベリー騎乗)が出走する。発表された枠順では4番ゲートからの出走となる。「ウィリアムヒル」が発表したチェアマンズスプリントプライズ2018のオッズでは、4番手となる7.50倍のオッズが付いた。
前走の高松宮記念では1番人気のレッドファルクスを抑え、桜花賞馬のレッツゴードンキにハナ差で勝利を得たファインニードル。スプリンター畑をひた走るファインニードルが重賞3連勝で初のG1レース制覇なるかに期待がかかる。