2024年パリ五輪で「eスポーツ」が公開競技として開催される!?
2年後に控えた東京五輪に向けて急ピッチで準備が進んでいるが、ゲーミングの世界では早くも2024年のパリ五輪の話題が盛り上がりを見せている。
パリ五輪組織委員会が「eスポーツ」を公開競技として開催種目として入れることについて、国際オリンピック委員会(IOC)とかなり深い部分まで話し合いをしていることことをInternational Esports Federation(国際eスポーツ連盟)が明かした。
「eスポーツ」とは、「”エレクトロニック・スポーツ”の略で、広義には、電子機器を用いて行う娯楽、競技、スポーツ全般を指す言葉であり、コンピューターゲーム、ビデオゲームを使った対戦をスポーツ競技として捉える際の名称」である(日本eスポーツ連合より)。簡単に言えば、対戦ゲームでスポーツのように勝敗を競うものだ。
このeスポーツは特に韓国や中国などの東アジアや欧米諸国で人気を博しており、プロゲーマーたちの中には大会の賞金などで年収1億円を超えるお金を稼ぐプレイヤーも存在する。大きな大会になると数万人を要するスタジアムが観客で埋め尽くし、世界大会ともなると数千万人がネットから配信されるライブ中継を見ているのだ。
今回、2024年のパリ五輪でeスポーツが開催種目として検討されることになったのは、昨年、アジアオリンピック評議会が2022年のアジア競技大会にといてeスポーツを正式なメダル種目競技として開催することを正式決定したことも影響したことだろう。IOCとしてもこの決定が”プレッシャー”となっているのは言うまでもない。
eスポーツに目をつけたのは何もオリンピックだけではない。実はブックメーカーはいち早くeスポーツ競技に対してオッズを提供し、スポーツベッターたちを喜ばせていたのだ。日本語にも対応しているオンラインカジノ「NetBet」も様々なeスポーツ競技にオッズを提供しており、その市場は年々大きくなっているのだ。
現在、eスポーツの観戦者数は概算で3億2000万人であり、2020年までには6億人にまで拡大すると予想されている。それにともなってeスポーツ市場から生み出されるお金は14億ドル(約1526億円)にのぼると見られている。
IOCバッハ会長はeスポーツについて以下のように認識している:
「(eスポーツのプレイヤーである)”サイバーアスリート”はこれまでの伝統的なスポーツアスリートと同じようにとてもハードなトレーニングを積んでいる。しかし、このeスポーツがオリンピックのイデオロギーに調和しているのかどうかはもっと深く明らかにされる必要がある」
ゲーマーたちがオリンピックでメダルを獲得するようになるのは、もう間近に迫っているのかもしれない。