スポーツベッティング合法化、アメリカの32州が5年以内に
アメリカ全土に26年もの間覆っていたスポーツ賭博を禁止する法律が雲散霧消した。スポーツベッティングの合法化がアメリカ全土で解禁される道筋が最高裁の判決によって開かれた。
アメリカのスポーツ史に刻まれるであろう14日の最高裁の判決。ネバダ州を除くアメリカ国内でスポーツベッティングを禁止する連邦法「1992年連邦プロ・アマスポーツ保護法」(PASPA)を無効とする判断をアメリカ最高裁が下した。これによって、スポーツベッティングの合法化については各州の判断にゆだねられることになった。
AP通信は、今回の最高裁の決定によってアメリカの50の州のうち32の州がこの先5年の間にスポーツベッティング合法化すると報じている。そのうち、モンタナ州、デラウェア州、オレゴン州などのいくつかの州はスポーツベッティング合法化に関してある一定の水準まで準備が出来ているため、2年以内には合法化されるのではと見られている。
また、オハイオ州やペンシルベニア州、そしてヴァージニア州は2年以内にスポーツベッティング合法化に関する法律が議会を通過するのではと見られている一方で、カリフォルニア州やニューヨーク州、イリノイ州など18の州では2023年末までかかるであろうと見られている。
アメリカでは現在、日本と同様にインターネットを通じてスポーツベッティングに多くの国民が参加しており、これについてはNBAのアダム・シルバーコミッショナーも事実として公式に認めているところだ。
アメリカ全土でのスポーツベッティング合法化が進めば、オンラインカジノなどのブックメーカーも市場に参入してくることが予想され、一層スポーツベッティング市場が活性化することが考えられる。また、この数年で一気に拡大している仮想通貨の使用できるブックメーカーも増えてきており、さらに拍車がかかりそうだ。