ウィンブルドンテニス2018:注目の日本勢、錦織圭と大坂なおみの初制覇は?
錦織圭と大坂なおみの日本勢の躍進は?サッカー日本代表に続け―。
サッカーのロシアW杯で盛り上がりを見せる日本だが、そのロシアの地からさらに西の地にあるイギリスでは、テニスのグランドスラム第3戦「ウィンブルドンテニス2018」が2日に開幕する。
男子シングルスには世界ランク28位の錦織圭、同女子には世界ランク18位の大坂なおみが日本勢最上位ランカーとして出場し、悲願のグランドスラム初制覇を狙う。
錦織は1回戦では予選からの勝ち上がり組である同200位のクリスチャン・ハリソン(米国)と対戦する。錦織は第24シード、大会ドローのボトムハーフに入った今回のウィンブルドンがちょうど10回目の出場となり、初のベスト8入り、それ以上を狙っている。
ビットコインなどの仮想通貨が利用できるブックメーカー「Sportsbet.io」が発表した男子シングルスの優勝オッズでは、錦織は16番手タイとなる80.50倍のオッズとなっている。優勝最有力には第1シードで9度目のウィンブルドン制覇を狙うロジャー・フェデラーで2.60倍となっている。
錦織の優勝までの道のりを見てみると、ランキング上位選手が順当に勝ち上がった場合、2回戦では世界ランク123位のホベルト・ホルカシュと初対戦となるだろう。3回戦は第15シードのニック・キリオスとの対戦が予想され、過去の対戦成績では錦織の3連勝と相性は良い。
4回戦では第4シードのアレクサンダー・ズベレフとの対戦となるだろう。今年のモンテカルロマスターズ準決勝では錦織が勝利しており、これまで1勝1敗と互角だ。錦織にとってウィンブルドンでは初めての領域となる準々決勝では第7シードのドミニク・ティームと、そして準決勝では第2シードのラファエル・ナダル、そして決勝で王者フェデラーへの挑戦権を獲得することになる。
大坂なおみの快進撃は?
女子シングルスには大坂なおみがグランドスラム初制覇へ挑む。
大坂といえば、男子のマスターズ1000に匹敵するWTAプレミアマンデトリー大会「PBNパリバオープン」を日本勢として初制覇する偉業を達成した日本テニス界期待の新星だ。ウィンブルドンでは昨年の3回戦進出がキャリアハイとなるが今年は最低限それ以上、そして優勝までも期待できるのではないだろうか。
ブックメーカー「Sportsbet.io」が発表した女子シングルスの優勝オッズによると、大坂は17番手の39.50倍のオッズとなっている。男子シングルスでの錦織が16番手で80.50倍オッズであると考えると、女子はそれだけ上位陣の力が拮抗していると考えられる。優勝候補筆頭には第8シードのぺトラ・クビドバが5.30倍で挙げられており、シード順位もあまり関係のない戦国時代の模様を呈している。
第18シードの大坂は1回戦で世界ランク59位のモニカ・ニクレスクと対戦する。順当に勝ち上がった場合は3回戦で第11シードのアンゲリク・ケルバー、そして大坂にとって未知の領域となる4回戦では第6シードのキャロリン・ガルシアと対戦することになるだろう。
錦織と大坂はともに大会第2日目(3日)から登場する。