参議院本会議は6日午前、カジノ合法化に関連した「特定複合観光施設区域整備法案」（IR法）や「ギャンブル等依存症対策基本法案」について審議を行った。
カジノ合法化を推進する政府与党、安倍晋三総理に対しても様々な質疑がなされ、カジノ合法化によって生じる問題点などについてどのように対応していくか与野党の攻防があった。
その中で矢田わか子議員（国民民主党・新緑風会）は、オンラインカジノについても以下のように言及した。
「表に出ていないオンラインカジノの問題がある。日本の多くの若者がのめりこまないようにぜひ規制を強化していただきたい。最近ではかけ金、当千金に仮想通貨も使われるなどますます実態が見えなくなっているようだ。政府もカジノに対して規制を強化するのであれば、合わせてオンラインカジノについても不正なものは摘発する努力をするべきだと考えます」
これに対して小此木八郎・国家公安委員長は「オンラインカジノの賭博事犯についてはこれまで警察が厳正な取締りをしてきた。これに関しましては引き続き関連情報の収集に努めるとともに厳正な取締りをしていくように警察に指導してまいります」と見解を述べ、インカジなどの違法賭博について取締りを強化していることを強調した。
海外の政府によって営業ライセンスを得て合法的に運営されている「FortuneJack」などのオンラインカジノと、無許可で違法に運営しているインカジは全く別物だ。インカジについては上記のように警察に摘発されるケースが年々増加している。