今年最後のグランドスラム「全米オープン」(8月27日~)に向けて、ハードコートのシーズンがスタートした。グランドスラム初制覇の期待がかかる錦織圭は、その緒戦にATP500「シティ・オープン2018」を選んだ。
日本時間30日に開幕する同大会に、”ポスト錦織”の期待を背負う20歳の綿貫陽介もATPワールドツアー初出場を果たす。
世界ランキング20位で同大会男子シングルスの第7シードとして出場する錦織は、グランドスラム第3戦「ウィンブルドン選手権」で10度目の挑戦で自身初となるベスト8入りを果たした。今シーズンケガから復帰し、再度世界トップ10入り、そして自身最高位となる4位以上のランクアップを目指してこの8月はアメリカを転戦する。もちろん、2014年大会で準優勝を果たした全米オープン初制覇をもくろんでいることは言うまでもないだろう。
ブックメーカー「ウィリアムヒル」がシティ・オープン2018男子シングルスの優勝オッズを発表し、2015年大会覇者の錦織は4番手タイとなる13.00倍のオッズとなっている。同じく13.00倍で並ぶ第5シードのニック・キリオスは今年のウィンブルドン3回戦で対戦し、錦織がストレート勝ちを収めている。
優勝候補の筆頭には、昨年の同大会王者で第1シードのアレクサンダー・ズベレフで4.50倍、2番手には現在世界ランキングを838位まで落としているアンディ・マレーで8.00倍となっている。マレーは2017年シーズンに臀部の故障に悩まされツアーを離脱していたが、2018年6月に行われたATP500「フィーバーツリー選手権」(ロンドン)で約1年ぶりに戦列復帰を果たし、ウィンブルドンは欠場したものの、全米オープンに向けて復活を期している。
錦織はシティ・オープン1回戦は免除され、2回戦ではこちらも今シーズン復帰にかけるスタン・ワウリンカと対戦する可能性がある。錦織が順当に勝ち進めば、3回戦ではATPワールドツアー初出場の綿貫陽介と顔を合わせることになるかもしれない。シード上位が勝ち進んだ場合、準々決勝ではズベレフ、準決勝ではダビド・ゴフィン、そして決勝ではジョン・イズナーとの対戦となるだろう。
20歳綿貫陽介がATPワールドツアー初出場!
予選を見事に勝ち上がり、ATPワールドツアー初出場を果たした世界ランク286位の綿貫は、シティ・オープン1回戦で世界ランク61位のダニール・メドベージェフと対戦する。綿貫は予選決勝で世界ランキング108位のジェイソン・クブラーと対戦し、相手に1度もブレークチャンスを与えることなく6-4、6-4のストレートで勝利し、強さを見せつけた。
ブックメーカー「ウィリアムヒル」がシティ・オープン男子シングルス1回戦のオッズを発表し、綿貫勝利が4.33倍に対してロシアの新星・メドベージェフ勝利が1.22倍と綿貫が劣勢との見立てを示している。また、正しいスコアを当てるセットベッティングでは綿貫が2-0、2-1で勝利するはいずれも8.50倍と高配当オッズとなっている。
綿貫のATPワールドツアー初出場、初勝利となるか?