今季グランドスラム最終終戦「全米オープン」に向けて、ハードコートでのマスターズ1000大会がスタートした。カナダのトロントでロジャーズ・カップ2018が現地6日に開幕した。
今月27日に開幕する全米オープンに向けて、今回のロジャーズ・カップ、そして連戦でウェスタン&サザンオープン(12日~)とマスターズ大会が続く。この2試合でいかに調子を上げて、弾みをつけて全米オープンに挑めるかのポイントになりそうだ。
ロジャーズ・カップ2018の男子シングルスには、世界ランク22位の錦織圭がノーシードで出場する。昨シーズンは怪我に苦しめられた錦織は、今シーズンに復活を期す。グラスコートシーズンがウィンブルドン選手権で終了したあと、ハードコートの開幕戦「シティ・オープン」(ATP500)で錦織は、準々決勝で第1シードのアレクサンダー・ズベレフにフルセットの末に敗れた。
錦織としては昨年のこの時期に怪我で戦線を離脱したために、これからの試合で勝ち上がっていけば、そのまま自分のポイントになっていく。ハードコートが好きであることを公言している錦織にとって、本大会、および2014年では初の準優勝を果たして全米オープンと世界トップ10に返り咲くチャンスとなる。
ビットコインなどの仮想通貨が使用できるブックメーカー「Sportsbet.io」が発表した男子シングルスの優勝オッズによると、錦織は11番手の35.50倍のオッズがついた。現在の22位というランキング順位を考慮しても”ハードコートに強い錦織”というイメージが優勝オッズの順位を押し上げている印象がある。
優勝最有力には、現在世界ランク1位で第1シードのラファエル・ナダルが4.05倍で挙げられている。ナダルは今季ツアーで33勝3敗、全仏オープンを含めてツアー優勝4回と圧倒的な強さを見せ付けている。同2位のロジャー・フェデラーが不在である本大会で一気に今シーズンの世界1No.1の地位を固めておきたいところだ。
優勝2番手には、世界ランクを10位まで戻してきたノバク・ジョコビッチで4.45倍、3番手には昨年の同大会覇者である第3シードのアレクサンダー・ズベレフで7.50倍、4番手には錦織が初戦(日本時間8日午前0時、対ロビン・ハーゼ)で勝てば2回戦で対戦することになる第3シードのデル=ポトロで9.80倍と、ここまでが一桁オッズとなっている。