日本のJRAではG1戦線が一旦休止となる夏競馬シーズンだが、ヨーロッパは夏も休みなくG1レースが盛んに開催される。
フランスのマイル路線最高峰レース「ジャック・ル・マロワ賞2018」が日本時間12日午後10時からノルマンディーにあるドーヴィル競馬場で行われる。他のマイル戦と異なるのは、同競馬場の直線コースを使って行われるという点であろう。
昨年の同レース(上記動画)では、3歳牡馬のアルウケールが勝利して2016年の同レースに続いて3歳馬がレースを制している。かつて同レースには日本人騎手も参戦した経験があり、2008年の同レースに武豊がナタゴラに騎乗し、過去日本人騎手最高の2着に入ったことは記憶に残っている日本の競馬ファンも多いことだろう。
ブックメーカー「ウィリアムヒル」が発表したジャック・ル・マロワ賞2018のオッズによれば、3歳牝馬のアルファセントーリに2.00倍の最有力オッズがついている。
アルファセントーリは、今年に入って圧倒的な力を見せた。愛1000ギニーでのG1勝利を皮切りに、コロネーションS、ファルマスSと連勝し、G1レース3連勝をマークした。さらに、コロネーションSではレコードタイムをたたき出して他を圧倒するなど、牝馬とは思えない力強いレースを続けている。
このアルファセントーリのG1レース4連勝を阻む急先鋒は、7.00倍のオッズで2番人気に推されているアクシデンタルエージェントとレコレトスだろう。
アクシデンタルエージェントは、クイーンアンSで不人気ながらその期待を裏切って見事に勝利を収めた。また、レコレトスはイスパーン賞を制しており、鞍上には日本でもなじみの深いオリビエ・ペリエ騎手を迎えて必勝を期す。