イギリスの老舗オンラインカジノ・ブックメーカー「ウィリアムヒル」のアメリカにおけるスポーツベッティング市場での攻勢が止まることはない。
大手カジノリゾートの「エルドラド」とウィリアムヒルは、スポーツベッティングに関する提携を結んだことを発表。アメリカ国内11の州で20箇所以上でカジノを手がけている「エルドラド」のカジノにウィリアムヒルのスポーツベッティングのオペレーションが入ることになり、ますますウィリアムヒルの米国内での知名度と支配力は高まることになる。
エルドラドのヘッドクォーターがあるネバダ州で行われた両社の提携交渉で、ウィリアムヒルがエルドラドが運営するカジノ内でのスポーツベッティングシステムの独占的な提供が可能となる。
これによって、ウィリアムヒルはアメリカ国内でのスポーツベッティング解禁が行われた2018年5月以降、ニュージャージー州のカジノへのスポーツベッティング提供を皮切りにスポーツベッティングがすでに合法化されている州および検討中の州を含めて13州でスポーツベッティングサービスを提供することになる。
両社はまず、ニュージャージー州、アイオワ州、ミシシッピ州、そしてウェストヴァージニア州に精力を注ぎ、フロリダ州、オハイオ州、そしてペンシルバニア州にあるエルドラド人気のリゾートでさらなる収益拡大を狙う。
エルドラドは現在、トロピカーナリゾートとそれが所有する7つのリゾートの買収交渉中で、5000万ドル(約55億円)分のウィリアムヒルの株、ウィリアムヒルUSの20%の株、そしてそれらの株からもたらされる配当をライセンス料として受け取ることになる。