バレーボールの全日本女子”火の鳥NIPPON”が崖っぷちから生還を果たした。

世界バレー2018女子の2次ラウンドの最終戦が11日に行われ、E組の2位・日本は4位のブラジルと対戦。日本は2セット連取を果たすも、後半ブラジルの巻き返しにあって2－3の逆転負け。通算7勝2敗で日本はセルビア、ブラジルと並んだが、勝ち点で日本が22点、セルビアが21点、そしてブラジルが20点と日本が上回って、2位で3次ラウンド進出を決めた。

【2次ラウンド最終成績と3次ラウンド進出チーム】
＜E組＞
1位　オランダ　8勝1敗　勝点24
2位　日本　　　7勝2敗　勝点22
3位　セルビア　7勝2敗　勝点21
＜F組＞
1位　イタリア　9勝0敗　勝点27
2位　中国　　　8勝1敗　勝点24
3位　アメリカ　7勝2敗　勝点19

2次ラウンドの全日程終了後、3次ラウンドの組み分け抽選が行われ、日本はセルビアとイタリアと同組のG組に入った。もう一方のH組には、オランダ、中国、アメリカが入った。各組で総当たり戦を行い、G組1位とH組2位、H組1位とG組2位が準決勝を行い、その勝者同士が世界一をかけた決勝戦を戦うことになる。

さあ、いよいよ世界バレー2018も佳境を迎え、世界のトップ6入りを果たした日本が頂点に立つことができるのか？ブックメーカー「NetBet」が3次ラウンド抽選後に優勝オッズを更新し、日本は6番手となる21.00倍のオッズとなった。また、決勝進出オッズ（To Reach The Final）では9.00倍といずれも6チーム中最下位のジャッジとなっている。

優勝最有力には2次ラウンドF組で9戦全勝のイタリアで3.25倍、2番手にはリオ五輪銀メダルのセルビアで4.00倍、そしてセ秋ランク1位でアジアの雄・中国が4.25倍でとなっている。4番手にはリオ五輪銅メダルのアメリカで5.50倍、そして1次ラウンドで日本も敗れたオランダが10.00倍と続いた。

日本は奇しくも、優勝候補のワン・ツーと3次ラウンドで対戦する厳しい組に入ったわけだが14日に2度目となるセルビア戦（午後7時20分）、15日にイタリア戦が待っている。

準決勝進出には初戦のセルビアに勝つことが最も重要だろう。ブックメーカー「NetBet」は大事な初戦のセルビア戦のオッズを発表し、日本勝利が4.60倍に対してセルビア勝利が1.18倍と日本が劣勢との見立てを示している。セットのスコアオッズでは、日本が勝利する場合の中で、日本が3－2で勝利するが唯一の1桁オッズ9.50倍となっており、日本が勝つにはフルセットまでもつれる公算が強い。

中田久美監督がブラジル戦後の会見で言っていたことが、3次ラウンドでの日本の勝敗に大きな影響を与えることになるであろう。

「３次ラウンドに進むことはメダルを取るために必要なことだったので、とりあえず進出が決まって良かった。ただ、試合内容は決して満足いくものではない。気持ちを切り替えてまた準備をしたい。敗因は、集中力が切れてしまったのかなと。本来ならストレートで勝たないといけない相手だったと思うが、ブラジルのプライド、諦めないスピリッツも感じた」