プロ野球の日本シリーズ（10月27日開幕）に出場するのは、セ・リーグは広島か？巨人か？パ・リーグは西武か？ソフトバンクか？

待ったなしのクライマックスシリーズファイナルSが17日に開幕する。セ・リーグは3年連続首位の広島に、3位から下克上を狙う巨人が挑戦。また、パ・リーグは10年ぶりにリーグ優勝を決めた西武と、昨シーズンのリーグ王者のソフトバンクが対峙する。

ビットコインなどの仮想通貨が使用できるブックメーカー「Sportsbet.io」が17日の開幕戦（18時開始）のオッズを発表した。広島マツダスタジアムで行われる「広島対巨人」は、1×2オッズで広島勝利が1.61倍に対して巨人勝利が2.90倍、そしてドローが8.80倍と、広島有利との見立てを示した。

広島の先発は今季15勝を挙げて最多勝のタイトルを獲得した大瀬良大地だ。「チームの状況とかもあるので何とも言えないけど、先発として１イニングでも多く投げて、いい形でバトンパスできるように。極論を言えば最後まで投げられる方がいい」と大瀬良。昨季の日本シリーズ進出を逸した悔しさをバネに、広島のエース右腕がその出場権を手繰り寄せることができるか。

一方の巨人は、大事な初戦に左腕のメルセデスが先発のマウンドに立つ。「失うものはない」と今季限りで退任する高橋由伸監督の強い決意の期待に応える好投を期待したい。初戦を取ってクライマックスシリーズで初となるノーヒットノーランを達成したエース・菅野智之の右腕に、日本シリーズ進出の希望をつなぎたいところだ。

パ・リーグは、西武が本拠地でソフトバンクを迎え撃つ。辻発彦監督は「（リーグ優勝時は地元で）胴上げができなかったので、ホームで喜びを分かち合いたい」と意気込む。先発マウンドには、今季14勝の左腕エース菊池雄星が満を持して先発の大役を受ける。ホームランによる”空中戦”を歓迎する辻監督が最も期待を寄せるのが、今季47本塁打を放ってHRキングに輝いた山川穂高だ。山川の一発がチームの日本シリーズ進出に大きな弾みをつけることは間違いないだろう。

ブックメーカー「Sportsbet.io」が発表した1×2オッズでは、西武勝利が1.62倍に対してソフトバンク勝利が2.80倍、ドローが9.20倍と西武が有利との見方が強い。

8年ぶりに西武にレギュラーシーズンの対戦成績で勝ち越し（12勝13敗）を許したディフェンデイングチャンピオンのソフトバンクは、今季10勝の右腕バンデンハークが先発。西武との相性は今季0勝2敗、防御率8.82と決して良いとは言えないが、ソフトバンクは緒戦にまずは勝利をして星を五分にしてから腰をすえて西武に挑みたいところだろう。調子を上げているデスパイネや首位打者を獲得した柳田悠岐らのバットに火が付けば、猛打の西武にも十分に戦えるはずだ。

クライマックスシリーズは、17日から22日まで行われ、先に4勝した方が日本シリーズ（10月27日開幕）への出場権を獲得する。なお、両リーグ首位の広島と西武には「1勝」のアドバンテージがついている。