ATPツアーがついにフィナーレを迎える。ケガからの復帰となった今シーズン、世界ランク9位まで順位を押し上げた錦織圭は2年ぶり4度目の出場で初制覇を狙う。
ATPファイナルズ2018がロンドンのO2アリーナで11日、開幕する。錦織は日本時間12日午前5時からグループリーグ初戦で世界ランク3位のロジャー・フェデラーと対戦する。錦織はグループ「レイトン・ヒューイット」に入り、フェデラー、世界ランク6位のケビン・アンダーソン、そして同8位のドミニク・ティームと同グループに入り、各グループ上位2選手が出場できる決勝トーナメント進出をかけて総当たり戦を戦う。
＜グループ「グーガ・クエルテン」＞
[1]ノバク・ジョコビッチ（セルビア）：世界1位
[3]アレクサンダー・ズベレフ（ドイツ）：世界5位
[5]マリン・チリッチ（クロアチア）：世界7位
[8]ジョン・イズナー（アメリカ）：世界10位
＜グループ「レイトン・ヒューイット」＞
[2]ロジャー・フェデラー（スイス）：世界3位
[4]ケビン・アンダーソン：世界6位
[6]ドミニク・ティーム（オーストリア）：世界8位
[7]錦織圭（日本）：世界9位
ビットコインなどの仮想通貨専門のブックメーカー「Sportsbet.io」が発表したATPファイナルズ2018の優勝オッズによると、世界ランク1位に返り咲いたノバク・ジョコビッチが最有力の1.55倍のオッズとなった。2番手には錦織が初戦で対戦するフェデラーで3.20倍、3番手に同5位のアレクサンダー・ズベレフで10.00倍と続いた。錦織は、同7位のマリン・チリッチの12.00倍に次ぐ5番手の19.50倍の評価が下されている。
また、グループリーグの優勝についてもオッズが発表されており、錦織所属の「レイトン・ヒューイット」の優勝最有力にはフェデラーで1.55倍、そして2番手に錦織が4.70倍で評価された。2014年、2016年に次いで3度目の準決勝進出（4強入り）を狙う錦織の飛躍が期待できる大会となっている。
錦織にとって一番の壁がフェデラーだろう。いきなりの初戦で対戦することもあって、この試合の勝ち負けはもちろんのことその試合内容も重要な一戦になる。これまで錦織はフェデラー戦で過去9戦で2勝7敗と大きく負け越している。両者は10月の上海マスターズ、今月のパリマスターズで対戦しており、いずれも錦織が敗れている。
ブックメーカー「Sportsbet.io」が発表した錦織対フェデラーの試合のオッズによると、フェデラー勝利が1.27倍に対して錦織勝利が3.65倍とフェデラーが有利との見立てを示している。また、正しいスコア（修正スコア）オッズではフェデラーのストレート勝ち（2：0）が1.76倍で、錦織が勝つ場合はストレート勝ち（6.60倍）、セットカウント2－1が6.80倍と高いオッズが設定されている。
フェデラーは同大会史上最多となる6度の優勝経験を持つ。最後の優勝は2011年以来7年ぶりのタイトル獲得を狙う。英スポーツメディアはフェデラーへの期待を伝える一方で、「錦織の最近の調子からは期待を抱かせる。彼とフェデラーの一戦は接戦になる。この日本人相手に簡単にはいかないだろう」と分析するなど、錦織の粘り強さを高く評価している。
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