第53回スーパーボウルが日本時間4日に行われ、3年連続出場のニューイングランド・ペイトリオッツがロサンゼルス・ラムズを13-3で破り、史上最多に並ぶ6回目の頂点に立った。
互いにFGを1本ずつ決めて3-3のこう着状態が続き、スーパーボウル史上初めて第3Q終了時点でタッチダウンなしというロースコアとなった。この状態を打開したのが41歳のQBトム・ブレイディだった。ブレイディーがタイトエンドのロブ・グロンコウスキーに29ヤードのパスを通して、RBソニー・ミシェルのこの試合唯一となるタッチダウンをお膳立てした。
ブレイディが9回目のスーパーボウル出場でペイトリオッツを6度の頂点に導いた。メルセデス・ベンツ・スタジアム(アトランタ)には「ブレイディー・コール」も沸き起こり、まるでホームスタジアムのような雰囲気の中で今季のNFLを制した。
ラムズは2002年のスーパーボウルでペイトリオッツと対戦したが、17-20で惜敗。この時もラムズはブレイディの前に敗れ、ペイトリオッツの初制覇を目の前で見せ付けられた。
2019年のスーパーボウルはペイトリオッツの優勝で幕を閉じたが、早くも2020年の第54回スーパーボウルの優勝オッズがブックメーカー「ウィリアムヒル」から日本時間4日に発表された。
「ウィリアムヒル」のオッズによると、スーパーボウル2020の優勝最有力には、8.00倍で連覇と史上最多となる7度目の制覇に挑むペイトリオッツが挙げられている。42歳で迎えるブレイディはまだまだ健在との見立てであろう。
2番手には惜しくも敗れたラムズで9.00倍、3番手には今季のカンファレンスチャンピオンシップでオーバータイムの激闘の末にペイトリオッツに31-37で惜敗したカンザスシティ・チーフスで10.00倍と続いている。
スーパーボウルが行われている最中でも、すでに来シーズンに向けてのチーム作りが始まっている。これからチーム戦力が整ってくるチームもいれば、逆に選手の引退や移籍、そしてケガなどで思うような戦力で戦えないチームも出てくるだろう。
ブックメーカーのいわゆる”アウトライト”オッズは、この辺りを見越してのオッズとなる。1年後の開催となる第54回スーパーボウルにどのチームが勝ち上がってくるかも当然決まっていないが、その中であれこれと自分なりの分析を加えて、予想するのがブックメーカーの楽しみであり、お金を賭けることでさらに真剣味と興奮が増してくるのだ。