昨年の全米オープン、そして今年1月の全豪オープンでグランドスラム2連勝の快挙を見せた大坂なおみが、これまで苦楽をともにしてきたサーシャ・バイン氏とのコーチ契約を解消した。そして、世界ランク1位まで登り詰めた大坂が初めて世界トップとして「ドバイ・デューティーフリー・テニス選手権2019」に出場する。
アラブ首長国連邦のドバイで17日に開幕した同大会に、大坂は第1シードとして現地19日に行われる2回戦から登場する。大坂の2回戦の対戦相手は世界ランク64位のクリスティーナ・ムラデノビッチに決まった。
ブックメーカー「NetBet」が発表した2回戦のオッズによると、大坂勝利が1.12倍に対してムラデノビッチ勝利が5.80倍と圧倒的に大坂が有利との見方が強い。両者は過去1度だけ対戦しており、それが昨年の同大会の2回戦で、その時は大坂が6-2、6-2のストレート勝ちをしている。
ムラデノビッチは現地17日に行われた1回戦でワイルドカードのファトマ・アル ナバニと対戦し、6-1、6-1のストレートで2回戦にコマを進めている。サーシャコーチと別れを選択した大坂は、本大会には正式なコーチを帯同させずに挑むこともあって、特に初戦となる2回戦には世界中から大きな注目が集まるだろう。
大坂の全豪オープンに続くツアー連勝なるか?
そんな大きな期待が集まる中、ブックメーカー「NetBet」は優勝オッズも発表し、大坂には6.00倍のオッズをつけて優勝最有力に推している。ただし、世界ランク1位として初めて挑む大会での重圧や、全豪オープン後に痛めた背中の回復具合など心身のコンディションが整っているかは未知数だ。
優勝2番手には、全豪オープン決勝で大坂と世界1位をかけて争った世界ランク2位のぺトラ・クビドバで7.75倍、3番手には世界ランク5位につけているアンジェリック・ケルバーで8.75倍と続いている。昨年の同大会準々決勝で大坂を破ったエリナ・スビトリーナは6番手の11.00倍オッズとなっている。
大坂は同大会3年連続の出場となるが、昨年のベスト8が過去最高成績となっている。