小林陵侑が日本のスキージャンプ史上初となるワールドカップを手にするかもしれない。いや、もうあと一歩のところまで来ている。
FISのスキージャンプW杯2018-2019シーズンが終盤戦を迎え、現在個人総合首位を走る小林陵が早ければ10日に開幕するRaw Airのオスロ大会で日本勢初となるW杯総合優勝が決まる。
現在、小林陵はトータル1620ポイントを獲得しており、2位のストック・カミルとの差は475ポイントと大差をつけている。残りの個人戦の試合は、10日のオスロ大会、12日のリレハンメル大会、14日のトロンハイム、16日&17日のビケルスン大会までのRaw Air大会と、22日~24日までの最終戦ピラニツァ大会の6戦。オスロ大会で結果次第では小林のW杯初優勝が決まる可能性がある。
日本語にも対応しているブックメーカー「NetBet」が17日まで行われるRaw Air大会の優勝オッズを発表し、小林陵は3.45倍で優勝最有力となっています。2番手にはストックで5.10倍、3番手にはW杯のランキング3位につけているシュテファン・クラフトで6.50倍となっています。
日本勢では、今季初のW杯表彰台(3位)に登った佐藤幸椰が101.00倍、小林陵の兄・小林潤志郎が126.00倍、そして伊東大貴が201.00倍となっています。こう見ると、いかに小林陵が優勝最有力に目されていることが凄いかがわかる。
小林陵は11月18日にポーランドのヴィスワで行われたワールドカップの個人戦開幕戦で3位となり、自身初の表彰台へ。翌週に行われたルカ大会でW杯初優勝を飾ると、破竹の快進撃を見せてこれまでW杯で11勝を挙げて、男子のシーズン11勝は史上6人目で、日本勢では初の快挙となった。
10日に行われるオスロ大会を含めて残り6戦となり、小林陵がオスロ大会で25ポイント以上を積み上げることが出来れば、1試合で最大100ポイントまでしか差をつめることが出来ないこと、そして2位ストッフとのポイント差が475ポイントであることを考えると、ほぼ優勝を手中に収めたと言ってよいだろう。
小林陵が世界の頂点に立つ日はもう目の前に来ている。