いよいよプロ野球2019のペナントレースが29日に開幕する。この日を待ちわびた野球ファンはようやく訪れた”球春”を謳歌しようと、早くも恒例となる優勝予想が過熱している。
野球両論家がシーズンの中で最もクローズアップされるのが、この開幕前の”優勝予想”だろう。例えば、スポーツ報知が26日に公開したセ・リーグの優勝予想では、12名の野球評論家のうち11名が巨人優勝を予想している。唯一、巨人を2位予想した福本豊氏は昨年の覇者・広島をトップ予想とした。
スポーツ報知だけに、巨人寄りの予想になっていることは否めないが、巨人の評価は高いようだ。
もう一つ、プロ野球の優勝予想をする上で見ておきたいのがブックメーカーのオッズだ。日本語にも対応しているイギリスの老舗ブックメーカー「ウィリアムヒル」が、今シーズンからセ・パ両リーグそれぞれの優勝オッズの発表を開始した。
そのオッズが上記となっている。優勝最有力にはリーグ4連覇を狙う広島で2.75倍となっている。オープン戦では8勝4敗4分で首位に立つなど今シーズンも優勝候補の最有力は間違いない。実は、このセリーグ4連覇というのは、1965年からの巨人の9連覇以来の快挙となる。2007年~2009年、および2012年~2014年と巨人がいずれも3連覇は達成しているが、4連覇はいずれも達成できずに終わっている。このあたりの”ジンクス”をいかに打ち破るかも、広島には期待したいところだ。
2番手には野球評論家の評価が最も高い巨人で5.00倍のオッズとなった。オフに広島から丸を獲得するなど大型補強を敢行した原・巨人は戦力が分厚い。3番手には僅差の5.50倍オッズとなっているDeNAが続いた。このDeNAを優勝に推している野球評論家はほとんどいないが、今中慎二、川上憲伸両氏の中日OBが優勝と予想している。
4番手にはヤクルトで7.00倍、5番手には僅差の7.50倍で阪神、そして最下位には中日で唯一となる二桁オッズとなる12.00倍となった。野球評論家の中で阪神優勝を予想しているのは、藪恵壹、下柳剛、関本賢太郎の阪神OB三氏が関西ローカル番組「虎バン」(ABC)で予想していたくらいだ。関西ではやはり阪神を推すしかないのだ。
パ・リーグはどうだろうか?
ブックメーカー「ウィリアムヒル」がパ・リーグの優勝オッズも発表しており、日本シリーズ2連覇を達成しているソフトバンクが2.10倍で優勝最有力に挙げられた。
パ・リーグにおける野球評論家の優勝予想もソフトバンクに集中しているようだ。26日にスポーツニッポンが紙面で報じた予想では、7名中6名がソフトバンクを優勝と予想している。「喝!」「あっぱれ!」で日曜日の朝から元気な張本勲氏もソフトバンクを推す。昨シーズンは2位から日本一になったソフトバンクだが、今年はパ・リーグを制した上で日本シリーズ3連覇といきたいところだろう。オープン戦の成績でも広島に次ぐ2位(9勝5敗1分)と開幕に向けて順調そうだ。
優勝2番手には日本ハムで5.50倍のオッズが付いた。スポーツニッポンの優勝予想でソフトバンク以外で唯一、栗山監督率いる日本ハム優勝を予想した有藤通世氏は「若手が伸び盛りでチームに勢いがある」とした上で「(台湾から加入した)王の活躍次第では開幕ダッシュもあり得る」と評価している。2016年の日本一以来となるパ・リーグの頂点に立つことはできるか?
3番手には千葉ロッテと昨年のパ・リーグ王者の西武が並んで7.00倍のオッズとなった。昨年のパリーグを制した西武を優勝に推す評論家はほとんどおらず、高木豊氏が3月頭にベースボールマガジンの中で西武優勝を予想したくらいだ。オープン戦では全体10位(6勝8敗1分)といまひとつだった。やはり、浅村やキャッチャーの炭谷などの主力の流出が痛いと言うのがもっぱらの見立てだ。ただ、打線はリーディングヒッターの秋山やおかわり君こと中村、そして昨年のHRキングである山川など健在で、打線が爆発すればチームに大きな勢いを与えるだろう。
ブックメーカー「ウィリアムヒル」が発表した優勝オッズで5番手は楽天で11.00倍、そして最下位には13.00倍でオリックスとなった。パ・リーグは、ソフトバンクを軸に、日本ハム、西武、そして千葉ロッテがどう優勝争いに絡んでいくかという展開で進みそうだ。
それでは、日本一に輝くのはどのチームか?
こちらも「ウィリアムヒル」が発表しており、ソフトバンクが3.60倍で最有力となった。2番手には広島で5.00倍、3番手には日本ハムと巨人が並んで9.00倍と続いた。
さあ、あなたの優勝予想はいかほどだろうか?ぜひ、ブックメーカーを活用して優勝予想をさらに楽しんでみてはどうだろうか。