アメリカクラシック三冠レースもいよいよ「ベルモントステークス2019」(G1、2400㍍・ダート)でフィナーレを迎える。日本時間9日午前7時37分にニューヨーク州にあるベルモントパーク競馬場を発走する。
現地4日に枠順が確定し、日本から参戦するマスターフェンサーは3番枠となった。また人気を二分しているタシトゥスが10番枠、ウォーオブウィルが9番枠と隣同士をなった。
【ベルモントステークス2019枠順】
1 ジョービア レスカーノ
2 エバーファスト Lサエス
3 マスターフェンサー ルパルー
4 タックス Iオルティス
5 バーボンウォー スミス
6 スピンオフ カステリャーノ
7 サーウィンストン ロザリオ
8 イントレピッドハート Jヴェラスケス
9 ウォーオブウィル ガファリオン
10 タシトゥス Jオルティス
過去3頭がベルモントステークスへ挑んだが、そのうち2頭(カジノドライヴとエピカリス)は出走を取り消したが、2016年の同レースには武豊騎手とのコンビでラニが出走し、3位入線を果たしている。
イギリスの老舗ブックメーカー「ウィリアムヒル」が発表したベルモントステークス2019オッズによると、注目の日本馬マスターフェンサーは4番手タイの15.00倍と上位人気に推されている。
現地「モーニングライン」が発表した予想オッズでは9.00倍で3番人気予想となっており、米国においてもその実力は高評価されていると言って良いだろう。ケンタッキーダービーの6着からの巻き返しを狙う。鞍上には引き続きジュリアン・ルパルー騎手を迎えて、日本馬初の米クラシック三冠レース制覇に挑む。
タシトゥスvs.ウォーオブウィル
どうやら今年のベルモントステークスは、この2頭の優勝争いになりそうだ。
ブックメーカー「ウィリアムヒル」のオッズでは、タシトゥスが2.50倍で1番人気に、そして僅差の2番手にはウォーオブウィルで3.00倍となっている。3番手のエバーファストのオッズが11.00倍、そして4番手集団を形成するマスターフェンサーらのオッズが15.00倍であることを考えると、上位2頭の力は頭一つリードしていると考えられる。
タシトゥスは、ケンタッキーダービーでもウッドメモリアルステークス(海外G2、1800㍍・ダート)を制するなど重賞2勝を含む3連勝中だったこともあって高い評価を受けていたが、同レースでは3着に終わった。プリークネスSには出走せずに三冠最終戦のベルモントステークスに挑むところは、モット調教師陣営の強い思いを感じる。
そのタシトゥス不在の中で行われたプリークネスSを制したのがウォーオブウィルだ。こちらはケンタッキーダービーでは7着と奮わなかったが、プリークネスSではアメリカの若手実力派ジョッキー・ガファリオン騎手の巧みな手綱さばきもあってそのリベンジを見事に果たした。もちろん狙うはクラシック2連勝のみだ。
モーニングラインの予想オッズでも、タシトゥスが2.80倍の1番人気、ウォーオブウィルが3.00倍の2番人気となっており、実力とともに人気も拮抗している。