ブラジルでサンバよりも熱い戦いの幕が切って落とされる。4年に1度の南米サッカーのNo.1決定戦「コパ・アメリカ2019」が現地14日に開幕する。
2015年大会決勝ではチリがアルゼンチンを破って悲願達成と喜びに沸いたその脇では、アルゼンチンのエースであるリオネル・メッシは失望感に襲われていた。それは大会MVPを拒否するほどのものだった。
個人的にも本大会に賭けるメッシはすさまじいものがあるのは間違いないだろう。ブックメーカー「NetBet」が発表したコパ・アメリカ2019の得点王オッズでも、ダントツとなる3.90倍に推されており、個人タイトルとともにチームを優勝へと導く大きな原動力になることは間違いないだろう。
日本はグループCでチリ、ウルグアイ、エクアドルと同組
南米の強豪10チームに加えて、アジアから日本と2022年のワールドカップ主催国であるカタールが招待される形で、全12チームで頂点を争う。まずは4チームずつの3つのグループに分かれて、予選リーグを戦い、各グループ上位2チームと3位チームの成績上位2チームの計8チームが決勝トーナメントに進出する。日本は、チリ、ウルグアイ、そしてエクアドルとグループCに入った。
【グループA】
ブラジル、ペルー、ベネズエラ、ボリビア
【グループB】
アルゼンチン、コロンビア、パラグアイ、カタール
【グループC】
日本、チリ、ウルグアイ、エクアドル
レアル・マドリードへの入団が有力視されている18歳の久保建英ら若手が主体のサッカー日本代表は、日本時間18日(午前8時)に行われる初戦のチリ戦に向けてブラジル・サンパウロ郊外イトゥで調整している。対戦相手となるチリが異例の5日前スタメン発表を敢行するなど、日本を格下とみなした行動に対して日本は奮起して欲しい。
ブックメーカー「NetBet」が発表したグループC首位通過オッズによると、第2戦(日本時間21日午前8時)で日本が対戦するウルグアイが最有力で2.00倍。2番手には前回大会王者のチリで2.50倍、3番手には日本が第3戦(日本時間25日午前8時)で対戦するエクアドルで6.75倍と続き、日本はダントツの最下位となる16.50倍評価となっている。
ブックメーカーのオッズやチリ代表の言動は、ある意味で世界的に見た日本への評価の現われなのかもしれない。この下馬評を日本代表には大きく覆して欲しいところだ。
コパ・アメリカ2019優勝オッズは最有力にブラジル、2番手はアルゼンチン
コパ・アメリカ2019を制するのは?ブックメーカー「NetBet」が発表した優勝オッズによると、2007年大会以来の優勝を狙うブラジルが2.10倍で最有力となっている。南米選手権からコパ・アメリカへと大会方式(名称)を変えた1975年大会以降では咲いたの5度の優勝を誇るブラジルだが、エースのネイマールがレイプ事件で告訴されており試合に出場できないという大きな痛手を負っている。逆にこのことで他の選手が奮起すれば、チームがまとまり大きな力になる可能性も十分にあるだろう。
2番手にはアルゼンチンで4.40倍。前回大会決勝でチリに敗れた雪辱を本大会でという思いは強いはずだ。エース・メッシの大活躍を期待したい。3番手には南米選手権時代も含めて最多の15度の優勝を誇るウルグアイで7.25倍、4番手にはコロンビアで9.50倍、連覇を狙うチリは5番手の12.50倍オッズとなった。
注目の日本は全体11番手となる71.00倍、2022年のW杯ホスト国カタールは最下位の91.00倍とアジア勢には厳しいオッズ評価となっている。