ツール・ド・フランス2019:マイヨ・ジョーヌ争いは熾烈!ポイント賞や山岳賞オッズもブックメーカー発表
自転車レースの世界最高峰「ツール・ド・フランス2019」が6日、23日間全21ステージにも及ぶ長い戦いの火蓋が切って落とされる。106回目を迎える本大会は、総合リーダーを表す黄色いジャージ”マイヨ・ジョーヌ”が登場してちょうど100回目の大会となり、いやでも総合優勝争いに世界中から熱い視線が注がれるだろう。
全21ステージの総距離は3480.3km。そのステージの内訳は、平坦ステージ7、起伏ステージ5、山岳ステージ7(うち山頂フィニッシュ5)、個人タイムトライアル1、チームタイムトライアル1となっている。
果たして、マイヨ・ジョーヌ100周年のメモリアルイヤーにイエロージャージに、凱旋門前で袖を通すのは誰なのか?日本語にも対応しているブックメーカー「NetBet」が総合優勝オッズを発表し、トップクライマーの呼び声が高いエガン・ベルナルで2.80倍オッズとなった。クライマー有利のコース設定となっている本大会で、22歳のコロンビアの星が世界の頂点に立つチャンスの到来だ。
2番手には、ディフェンディングチャンピオンのゲラント・トーマスで3.75倍、3番手には34歳のヤコブ・フグルサングが6.25倍と続いた。チーム・スカイの同僚クリス・フルームがコースの下見中の事故で今回のグランツールへの出場を断念。さらにはトーマス自身も6月のツール・ド・スイスで激しく落車という憂き目に合うなど、逆境が続く中でトーマスの連覇はあるのか?
ポイント賞争いはぺテル・サガンが最有力!
緑色のジャージ「マイヨ・ヴェール 」(ポイント賞)争いは、過去7大会で実に6度同じ選手が獲得しており、完全に彼の独り舞台となっている。
ブックメーカー「NetBet」が発表したポイント賞オッズによれば、ぺテル・サガンが1.44倍で堂々の最有力候補となった。2011年大会で初のポイント賞を獲得すると、2016年大会まで5連覇。2017年大会では第4ステージでマーク・カヴェンディッシュとゴール前スプリント勝負で接触、無念の失格処分となって、ポイント賞争いから脱落を余儀なくされた。昨年は再び緑色のジャージに袖を通して、今回で7度目のポイント賞獲得を狙う。
サガンの牙城を崩したい今年のパリ~ニースで区間優勝を果たしているディラン・フルーネヴェーヘンが2番手の5.60倍、3番手にはツール・ド・スイスで区間優勝をしているエリア・ヴィヴィアーニで6.50倍、そして2017年大会のポイント賞獲得者のマイケル・マシューズは4番手の9.00倍となった。
”キング・オブ・マウンテン”の称号はアラフィリップが有利か?
「本物のクライマー向けに作られた」とまで言われている今年のツール・ド・フランス。その大会でマイヨ・ブラン・ア・ポワ・ルージュ(山岳賞)を獲得すれば、そのクライマーに最大の栄誉が与えられるのは言うまでもないだろう。
キング・オブ・マウンテンの称号は誰の手に?ブックメーカー「NetBet」が発表した山岳賞オッズによると、昨年の同大会で自身初となる山岳賞を獲得したフランスの英雄、ジュリアン・アラフィリップに2.55倍の最有力オッズがついた。今シーズンのクリテリウム・デュ・ドフィネにおいても山岳賞を獲得するなど、2度目の白地に赤い水玉模様のジャージに袖を通す準備は出来ている。
このアラフィリップの連勝に待ったをかけたいのは、同じくフランスのクライマーであるワレン・バルギルだ。オッズは2番手の5.80倍となった。今年のフランス選手権を制して勢いに乗るアラフィリップよりも1歳年上の27歳が山岳賞奪還を果たすことが出来るか?このフランス人クライマー同士の争いにも注目だ。