ATPパリ・マスターズ2017はナダルの1強? スポーツブックが優勝オッズ発表!
テニスのATPワールドツアーもいよいよ今シーズンの終焉を迎えようとしている。マスターズ1000大会の最終戦となるパリ・マスターズ2017(BNPパリバ・マスターズ2017)が30日からスタートする。
今シーズンは、絶対的王者として君臨してきたノバク・ジョコビッチ、そのジョコビッチの最大のライバルとして戦ってきた前回王者のアンディ・マレー、そして常にこの両者に挑み続けてきた錦織圭がツアー後半戦から相次いで故障、戦線離脱という異常事態となっている。軒並み世界ランキングを落としているが、中でも錦織は約3年半ぶりとなる20位台(20位)までランキングを落としている。
そんな状況の中で再び輝きを取り戻したのが世界ランク1位に返り咲いているラファエル・ナダルだ。
今シーズンの全仏オープンでは自身10度目となる優勝を果たすと、8月の全米オープンでは2014年の全仏オープン以来となるグランドスラムで第1シードとなる。決勝でケビン・アンダーソンをストレートで破り、4年ぶり3回目の頂点に立った。ロジャー・フェデラー(通算19勝)に告ぐグランドスラム通産16勝目を挙げて、そのフェデラーと近年”かつての英雄”と言われ続けてきたことを一掃する活躍を見せている。
世界No.1にも返り咲いた31歳にとっていまだに到達していないのが、11月12日からロンドンで開催されるATPワールドツアー・ファイナルズでの優勝だ。意外かもしれないが、ナダルはこの栄冠を勝ち取ったことはないのだ。
ジョコビッチ、マレー、錦織、スタン・ワウリンカ、ミロシュ・ラオニッチなど有力選手たちが不在という状況は、ナダルにとって大きなチャンスとなるだろう。そのためには、マスターズ1000最終戦のパリ・マスターズで勝って、ファイナルズへ更なる弾みをつけたいところだろう。
パリ・マスターズ2017を制するのは?オンラインカジノ「ビットコインカジノ」のスポーツブック「SPORTSBET.IO」が発表した優勝オッズによると、ナダルは2.85倍で優勝一番人気に推されている。最大のライバルである5つ年上のフェデラーが2番手となる4.30倍のオッズが付いているが、フェデラーは本大会を欠場することを明らかにした。
優勝大本命のナダルの対抗馬の筆頭として名前が挙がっているのは、世界ランク4位まで上がってきたマリン・チリッチだ。オッズは11.25倍となっているが、2014年の全米オープン決勝であの錦織を破ってグランドスラム初優勝を果たしている。今シーズンはすでにツアー40勝の大台に乗せており、ウィンブルドンでは初の決勝進出を果たし、2度目のグランドスラム制覇を狙ったが惜しくもフェデラーに敗れた。
3番手には若手のホープであるアレクサンダー・ズベレフの名前が挙がった。オッズはチリッチと肉薄の13.75倍となっている。弱冠20歳のズベレフはチリッチと105ポイント差の世界ランク5位につけているが、今シーズンの通算勝利数はチリッチを大きくしのぐ53勝をマークしている。今年5月のマスターズ1000大会「BNLイタリア国際」では決勝でジョコビッチにストレート勝ち、マスターズ大会初優勝を果たした。若手で最も今勢いのある選手といってよいだろう。
チリッチ、ズベレフに続いては、世界ランキングを再び押し上げて15位のジョーウィルフリード ツォンガと、同19位のフアン・マルティン・デル・ポトロがともに16.50倍のオッズとなっている。今回のパリ・マスターズの結果で、11月のATPワールドツアー・ファイナルズへ出場できる8選手が決定する。