毎回のようにサッカーの日本代表メンバーがハリルホジッチ監督から発表されるが、今回の欧州遠征(10日:ブラジル戦、14日:ベルギー戦)の代表メンバーにはある男たちの名前がそのリストから消えていたことには驚いた方々も多いかも知れない。
今回の欧州遠征メンバーは以下の通りだ。
日本代表メンバー
GK
川島永嗣/メス(フランス)
東口順昭/ガンバ大阪
西川周作/浦和レッズ
DF
酒井宏樹/マルセイユ(フランス)
酒井高徳/ハンブルガーSV(ドイツ)
長友佑都/インテル(イタリア)
車屋紳太郎/川崎フロンターレ
吉田麻也/サウサンプトン(イングランド)
三浦弦太/ガンバ大阪
槙野智章/浦和レッズ
昌子源/鹿島アントラーズ
MF
長谷部誠/フランクフルト(ドイツ)
遠藤航/浦和レッズ
山口蛍/セレッソ大阪
井手口陽介/ガンバ大阪
倉田秋/ガンバ大阪
森岡亮太/ベフェレン(ベルギー)
長澤和輝/浦和レッズ
FW
久保裕也/ヘント(ベルギー)
浅野拓磨/シュトゥットガルト(ドイツ)
原口元気/ヘルタ・ベルリン(ドイツ)
乾貴士/エイバル(スペイン)
大迫勇也/ケルン(ドイツ)
杉本健勇/セレッソ大阪
興梠慎三/浦和レッズ
やはり、彼らの名前がない。
香川真司、岡崎慎司、そして本田圭佑だ。
日本代表の”ビッグスリー”とも評されるある意味日本の顔となっているこの3選手が招集されなかった。ハリルホジッチ監督はパフォーマンスが上がっていないことをそのひとつの理由として挙げていたが、確かにここ数試合の日本代表での彼らのパフォーマンスを見ると、物足りなさを感じざるを得なかった。
感覚的な話となってしまうが、「やってくれそうだ」という期待感が以前よりも薄くなっていると感じているのだ。
香川、岡崎、本田のビッグ3が日本代表メンバーから全員外れたことは海外メディアにも驚きを与えている。アメリカのスポーツ専門メディア「FOXスポーツ」は、「(ブラジル、ベルギー戦という)大きな試合を控える日本だが、試合以上にビッグなニュースがある。長い間、日本代表を牽引してきたスターたちが排除された」と報じた。やはり、海外メディアへの3選手のインパクトは大きいものがある。
ハリルホジッチ監督は常々「いろんな選手を試してみたい。その中でチーム力を高めたい」と話しており、今回のビッグ3外しは他の若手選手へ経験を積ませることと同時に、ビッグ3へ刺激を入れたのではないかという見方もある。どちらにせよ、来年6月に行われるワールドカップロシア大会までに万全の態勢で挑んで欲しいものだ。
イギリスの老舗オンラインカジノである「ウィリアムヒルカジノ」のスポーツブック「ウィリアムヒルスポーツ」は、10日にフランスのリールで行われる日本対ブラジルのオッズを発表し、日本勝利に7.5倍、ブラジル勝利に1.36倍のオッズをつけている。日本の勝利はこのオッズからも非常に厳しいとの見立てとなっているが、世界ランク44位の日本と同2位のブラジルとの差はこのオッズ差はあると世界は見ていると言って良い。世界中のスポーツベッターの賭けがブラジルに集まっているのは間違いないだろう。
世界トップクラスのブラジル相手に日本がどれだけ戦えるのか?そして、ロシアW杯でどのように戦うことで上位を伺うことが出来るのか?そして、どの選手が戦えるのか?このあたりをしっかりと見極められるような戦いになることを期待したい。
香川や本田がこれまでになってきた日本代表サッカーの代名詞ともなっている”トップ下”はどうなるのか?
ドイツで活躍する香川、イギリスでプレミアリーグ制覇も経験した岡崎、そしてメキシコでの活路を見出した本田がこのまま決して黙ってはいないはずだ。