世界中の競馬ファンが最も注目する競馬レースがいよいよ10月6日にフランスで開催される。凱旋門賞2019(G1、2400㍍・芝)がフランスはパリのロンシャン競馬場で日本時間6日午後11時5分に発走する。
何といっても今回の凱旋門賞の注目は、女傑エネイブルが史上初となる3連覇なるか?であることは間違いない。現在、G1レース10連勝中と向かうところ敵なし。今年に入っては7月のエクリプスS、キングジョージ6世&クイーンエリザベスS、そして前走となった8月のヨークシャーオークスと他を圧倒して3連勝。間違いなく今回の凱旋門賞の主役であることは間違いない。
イギリスの老舗ブックメーカー「ウィリアムヒル」が注目の凱旋門賞2019のオッズを公開。3連覇を狙うエネイブルは1.73倍オッズでダントツの1番人気となっている。エネイブルの好調ぶりは国内外で報道されており、ガチガチでいくならエネイブル1点買いになるだろう。
そして”史上初”で言うならば、日本勢の初の凱旋門賞制覇にも期待が高まる。今回はフィエールマン、ブラストワンピース、そしてキセキの3頭が歴史的快挙に挑戦する。
「叶えたい一番の夢は、凱旋門賞を日本の馬で勝つこと。今まで勝てていないので、日本馬で勝てたら引退します」とタッグを組むルメール騎手に言わしめたほど今回の挑戦に自信があるフィエールマン。
昨年の菊花賞でルメール騎手と初コンビを組んで勝利すると、今年の天皇賞春も制した。これまで7戦して全てのレースで3着以内と安定した力の持ち主に、ブックメーカー「ウィリアムヒル」は日本馬最上位となる5番手タイの17.0倍オッズの評価を下している。
昨年の有馬記念を制して一気に存在感を出してきたのがブラストワンピースだ。今年の夏の札幌記念ではフィエールマンを破って見事に優勝するなど、今シーズンも好調を維持しており、「ウィリアムヒル」のオッズでは10番手の41.0倍オッズとなっている。
札幌記念からの直で凱旋門賞に挑むブラストワンピースだが、フィエールマンとの2頭出しで凱旋門賞制覇に強い意欲を見せるノーザンファームの吉田俊介副代表は「ディープとハービンジャーの子で凱旋門賞に挑めるのは大きなチャンスでもある。エネイブルは強いですが、いい結果を期待したい」と自信を見せる。
9月に行われた凱旋門賞の前哨戦「フォア賞」で3着となってから、海外レースでステップを踏んで凱旋門賞に挑むのがキセキだ。2年前の菊花賞を制して以来、まだ勝ちがないキセキだが、今年に入って3月末の大阪杯、そして6月の宝塚記念とともに2着と着実に調子は上向きだ。
ブックメーカー「ウィリアムヒル」のオッズでは、日本勢で最下位となる67.0倍と評価は厳しいが、文字通り“奇跡”の走りで日本の競馬ファンを沸かせて欲しい。