全米で1、2を争う人気を誇るNCAAカレッジバスケットボールの2017-2018シーズンが現地10日に開幕した。全米屈指のバスケ強豪校であるゴンザガ大に昨年秋から入学した八村塁の2シーズン目がスタート。現地10日のホーム開幕戦(対テキサスサザン大)では18分間出場し、11得点を挙げる活躍をみせ、97-69でゴンザガ大を開幕白星発進の原動力となった。
1年生として迎えた2016-2017年シーズンでは、八村は英語でのコミュニケーション能力などに不安もあって、学力向上に集中するためのいわゆるレッドシャツでシーズンを迎えるかどうかという状況だった。結局、ゴンザガ大のユニフォームを着用して選手として試合出場の機会は得られたものの、チームは”マーチマッドネス”で4強進出ながら、自身はシーズン通して計128分間の出場にとどまった。
しかし、2年生となった今シーズンは状況が違う。今年7月にエジプトで行われたU-19ワールドカップで八村は日本代表に選出され、世界の注目を集めた。その活躍が全米でも評価され、今シーズン開幕前にNCAA公式サイトが「テレビで見るべき選手」を特集し、その一人として八村が紹介されたのだ。このことは早ければ来シーズンにはNBAのドラフトでピックアップされる可能性があることを示しており、八村の能力とアメリカでの適応力の高さをうかがい知ることができる。
日本の高校(宮城・明成高)を卒業して、アメリカの大学へと殴り込みをかけた八村の飛躍が期待される今シーズンのNCAAカレッジバスケ。日本のバスケファンからもいつも以上に注目を集めることは間違いなさそうだ。
イギリスの老舗オンラインカジノ「ウィリアムヒルカジノ」のスポーツベッティング部門である「ウィリアムヒル」はプロスポーツのみならず、アマチュアスポーツにもオッズを付けており、NCAAカレッジバスケはその中でも非常に人気の高いスポーツベッティングだ。
「ウィリアムヒル」が発表したチャンピオンシップ優勝オッズ(上記)というのは、レギュラーシーズンが終了して来年3月から4月上旬まで開催されるマーチマッドネス(NCAAカレッジバスケットボールトーナメント)で、どの大学が優勝するか? に賭けるオッズだ。
まだ今からだと5ヶ月以上も先の話となるのだが、この優勝予想は非常に人気の高いオッズである。そのため予測も難しくオッズも割高となっている。例えば優勝候補の筆頭に挙がっているのは、全米が大注目するマーヴィン・バグリー3世が加入して戦力が厚みを増したデューク大なのだが、APトップ25ランキングで1,572ポイントを獲得して1位の座にいるのだが、それでも6.50倍という高配当オッズとなっているのだ。
仮に、である。
八村率いるゴンザガ大に例えば100ドルをベットしたとすると、優勝した場合には51倍の配当(5,100ドル)を得られることが出来るのだ。これらのオッズは、チームの勝ち負けなどで株価のように上下していく。現在は、51倍の優勝オッズとなっているゴンザガ大だが、レギュラーシーズンを勝ち進んでいくと、優勝への期待が高まってきて、賭けがゴンザガ大に集まってくるため、オッズの数字は下がってくる(評価は高まる)のだ。
一つ具体例を挙げておこう。
昨シーズンの英国サッカーのプレミアリーグで岡崎慎司所属のレスター・シティが奇跡の優勝を果たした。このシーズンが始まる前のレスター・シティのプレミアリーグ優勝オッズを「ウィリアムヒル」は5,001倍と提示していた。いざ、シーズンが始まってみるとレスター・シティが快進撃を見せ、勝ち続けた。すると、レスター・シティの評価は一気に高まり、それに反発する形でオッズが急下落。優勝目前となった日には、レスター・シティのオッズは1.17倍となったのだ。
八村の活躍が期待されるゴンザガ大のオッズが51倍からどのように変動していくのかにも注目しながら、今シーズンのNCAAカレッジバスケットボールをスポーツブック(ブックメーカー)とともに楽しんでみてはいかがだろうか。