大坂なおみの大会連覇なるか？

テニスのグランドスラム第1戦「全豪オープン2020」が20日からオーストラリアのメルボルンパークで行われる。日本は冬真っ只中だが、南半球にあるオーストラリアは真夏。大会中は40度を超える苛酷な環境になることもあり、1998年からはエクストリーム・ヒート・ポリシーが適用され、試合の中断や順延なども気候状況に応じて行われる。

そんな厳しい環境の中で行われる全豪オープンで昨年初優勝を果たしたのが大坂だ。女子シングルス決勝で大坂はペトラ・クビトバを7－6、5－7、6－4のフルセットの末に破って、前年の全米オープンに続いてグランドスラム連勝を果たした。

大会連覇を狙う大坂は前週に行われた前哨戦「ブリスベン国際」では、2年連続となるベスト4進出を果たして調子の良さをアピールした。また、13日に発表された最新の世界ランクでは1つ順位を上げて3位となり、世界No.1返り咲きへの準備は万端だ。

イギリスの老舗ブックメーカー「ウィリアムヒル」が発表した全豪オープン2020女子シングルスの優勝オッズによれば、大坂は2番手となる7.50倍オッズとなった。得意とするハードコートでの元世界女王への評価は高く、優勝賞金約3億1200万円の獲得と2000ポイントの防衛成功は非常に現実的であると言えるだろう。

優勝最有力に名前が挙がっているのがグランドスラム大会で通算23度の優勝を誇るセリーナ・ウィリアムズで、優勝オッズは5.50倍となった。セリーナは前週にニュージーランドで行われたASBクラシックで約3年ぶりとなる優勝を果たし、そしてWTAツアー通算優勝回数を「73」に伸ばした。最新の世界ランキングで前週より1つ順位を上げて9位となって2017年大会以来8度目の全豪制覇に挑む。

大坂に次ぐ3番手には、現在の世界ランク1位のアシュリー・バーティとシモナ・ハレプが並んで9.00倍オッズとなった。昨年の全仏オープンでグランドスラム初優勝を果たしたバーティは、地元オーストラリアでのグランドスラム制覇を誰よりも望んでいるはず。ホームの大声援をバックに昨年のベスト8以上の成績は少なくとも超えてくるのではないだろうか。2018年の全豪オープンで惜しくも準優勝だったハレプも初栄冠を待ち望んでいるに違いない。

14日から始まる全豪オープン予選では、日比野菜緒、奈良くるみ、内藤祐希、日比万葉、村松千裕、岡村恭香の6選手が日本勢として本選出場を目指す。ブックメーカー「ウィリアムヒル」は全豪オープンの男女シングルス予選からマッチオッズを発表しており、下記オッズ表をクリックすると最新オッズが確認できる。