サッカー日本代表はロシアワールドカップ2018(ロシアW杯)で決勝トーナメントに進出できるのか?
現地12月1日、ロシアW杯の組み合わせ抽選会が行われ、日本(世界ランク55位)はポーランド(同7位)、セネガル(同23位)、そしてコロンビア(同13位)とグループHに入ることが決定した。
抽選会を終えてハリルホジッチ監督は「もっと難しいグループに入る可能性があった。このグループがよかったかどうかは戦ってみないと分からない。(決勝トーナメント進出のポイントは)初戦のコロンビア戦だと思う」とコメント。いわゆる”死のグループ”入りは避けられたものの、決して油断できないグループであることを強調した。
この抽選会が終わると同時に、世界中のブックメーカー(スポーツブック)が各グループごとのオッズを公開し、さらにW杯熱を煽る。イギリスの老舗「ウィリアムヒル」は日本の所属するグループHの対戦オッズを発表し、ハリルホジッチ監督がポイントに挙げた初戦のコロンビア戦(日本時間6月19日午後9時)のオッズを、日本勝利が4.00倍に対してコロンビア勝利が1.83倍としている。
コロンビアとは2014年のブラジルW杯のグループリーグで対戦しており、日本は1-4で大敗を喫しており、通算成績でも2敗1分と一度も勝てていない。また、第2戦となる対セネガル戦(6月25日午前0時)のオッズでは日本勝利が2.80倍、セネガル勝利が2.40倍と拮抗している。第3戦の対ポーランド戦(6月28日午後11時)のオッズについては、日本勝利が3.50倍、ポーランド勝利が2.10倍とポーランド優勢との見立てとなっており、いずれも日本よりもランキング上位チームを食うことができなければ、日本のグループリーグ突破はありえない。
「ウィリアムヒル」はグループHの突破オッズ(グループ2位以上)を発表しており、日本のオッズはコロンビア(1.36倍)、ポーランド(1.53倍)に次いで3番手となる2.37倍となっている。ランキング上位でマッチオッズでは若干不利とされていたセネガル(3.50倍)よりも評価が高いことに注目だ。
このあたりの状況を踏まえると、日本がグループリーグを突破するには第2戦のセネガルに勝つことは絶対条件で、その上で初戦のコロンビア、あるいは最終戦のポーランドで”ジャイアントキリング”をなすことが求められる。日本が3連勝というのは厳しいので、2勝1敗、あるいは1勝1敗1分という成績であれば十分に自国開催となった2002年、そして2010年南アフリカ大会に続く3度目の決勝トーナメント進出への視界は広がるだろう。
しかし、これで終わらないのがブックメーカーの面白さであり、世界中のスポーツベッターを虜にする所以だ。
「ウィリアムヒル」はさらにグループHの突破2チームの組み合わせオッズも発表した。これは、グループ1位と2位の組み合わせを当てるオッズとなっている。競馬で言うならば1着と2着の馬をその順序まで当てる「馬単」に当たる。最有力にはコロンビア/ポーランドで4.33倍のオッズとなっており、日本の名前が挙がる最上位はコロンビア/日本で6.00倍、ポーランド/日本で10.00倍、そして日本が首位通過とする最上位としては日本/コロンビアで11.00倍となっている。
サッカーのワールドカップで各国の実力や優勝を展望する際には、ブックメーカーが発表するオッズが参考にされることが多い。その理由としては「最も公平なジャッジである」という意見もある。
あなたのジャッジはいかに?
ロシアW杯の戦いの火蓋は切って落とされた。