NCAAカレッジバスケットボール男子トーナメント”マーチ・マッドネス”の2018年シーズンがスタートした。すでにファーストフォーが行われており、いわゆる本戦スタートを告げる1回戦”ファーストラウンド”が日本時間16日から始まる。
このトーナメントは4つのリージョン（地区）に分かれており、それぞれサウス、イースト、ウェスト、ミッドウェストの4地区で構成されている。それぞれの地区には第1シード（トップシード）から第16シードまでが振り分けられており、まず各大学はその地区でトップになる”ファイナルフォー”進出が当面の目標となる。
オンラインカジノのブックメーカー「ウィリアムヒル」は、マッチ・マッドネス2018優勝オッズとともに、4つの地区をそれぞれどの大学が優勝するのかを予想するオッズを発表した。各地区を優勝するためにはファーストラウンド、セカンドラウンド、スィート16、エリート8と4回勝つ必要があり、ここまで勝ち上がることも容易ではない。
サウス地区は、ヴァージニア大が第1シードで入った。「ウィリアムヒル」発表のサウス地区優勝オッズによると、そのヴァージニア大が2.37倍で順当に優勝候補の筆頭に挙がっている。2番手には第2シードのシンシナティ大で4.00倍、3番手には第4シードのアリゾナ大と続いている。アリゾナ大は順当に行けばスィート16でヴァージニア大と対戦することになり、この地区優勝争いの一つのポイントになる試合となるだろう。
イースト地区は、第1シードにヴィラノバ大が選出された。「ウィリアムヒル」発表のイースト地区優勝オッズによると、ヴィラノバ大が2.40倍で優勝最有力となっている。5年連続となるトップシードの実力を発揮できれば十分にそのチャンスはあるだろう。優勝2番手には第2シードのパーデュー大で3.50倍となった。地区優勝決定戦ではヴィラノバ大とパーデュー大の対戦が予想されるが、2006年、2007年を連覇した第6シードのフロリダ大（17.00倍）の存在が不気味だ。
ウェスト地区にはザビエル大が第1シードに入った。この地区は最も激戦が予想される地区といっていいだろう。「ウィリアムヒル」発表のウェスト地区優勝オッズでは、ザビエル大は5.00倍で2番手となっている。優勝最有力には第2シードのノースカロライナ大と第3シードのミシガン大でともに4.00倍のオッズが付いている。ノースカロライナ大は前回大会の覇者であり、ミシガン大とは順当にいけばスィート16で対戦することが予想され、ここが事実上の地区優勝決定戦になるだろう。八村塁の躍進に期待がかかる第4シードのゴンザガ大（5.00倍）にも十分チャンスはある。
最後に、ミッドウェスト地区はトップシードにカンザス大が入った。とはいえ、この地区は”3強”による激しい優勝争いとなるだろう。第1シードのカンザス大は「ウィリアムヒル」発表のミッドウェスト地区優勝オッズで3.50倍で、優勝候補筆頭は第2シードのデューク大で3.00倍、2番手には第3シードのミシガン州立大で3.25倍となっており、世界中のスポーツベッターも非常に頭を悩ませるところだろう。デューク大とミシガン州立大はスウィート16での対戦が予想され、この一戦を勝ち上がった方がカンザス大と地区優勝決定戦で雌雄を決するのではないだろうか。
さあ、待ったなしのマーチ・マッドネスがスタートする。アメリカ国民の熱狂の中で誰が大金を手にすることになるのか？