全米が今年も熱狂する3月がやってきた―。
NCAAカレッジバスケットボール男子の全米No.1を決定するトーナメント”マーチ・マッドネス”の組み合わせが、日本時間12日午前に確定した。4つのブロック(サウス、イースト、ウェスト、ミッドウェスト)に分かれてトーナメントは進行するが、各ブロックの第1シードはサウスがヴァージニア大、イーストがヴィラノバ大、ウェストがザビエル大、そしてミッドウェストがカンザス大となった。
この”マーチマッドネス”トーナメントは、まずファーストフォーと呼ばれる予選4試合が行われる(現地13日、14日)。上記組み合わせを見ると、第1シードの対戦相手2つと第6シードの対戦相手2つが各2チーム表記されているが、これはファーストフォーを勝ち上がってきたチームと1回戦(ファーストラウンド)で戦うという意味だ。このファーストラウンドから本格的にトーナメントがスタートし、現地15日と16日に開催される。
その後はシンプルにノックアウト方式で勝者がセカンドラウンド(現地17日と18日)、スウィート16(22日、23日)、エリート8(24日、25日)、ファイナル4(31日)、そしてファイナルが4月2日にアラモドーム(サンアントニオ)で行われる。
ブックメーカー「ウィリアムヒル」が”マーチマッドネス”トーナメントの組み合わせ確定を受けて、優勝オッズを公開。優勝候補筆頭には最新のAPランキングでも1位(1625ポイント)のヴァージニア大で5.50倍のオッズをつけた。今シーズンわずか2敗(31勝)でダントツの強さを見せているヴァージニア大は、ESPNの予想でも優勝確率18%とトップに評価されており、間違いなく優勝候補の一つだろう。しかし、トップシードを受けた2014年および2016年の大会ではスウィート16、エリート8でそれぞれ敗退しており、ファイナル4への進出が出来なかったことからそれを不安視する声もある。
優勝候補の3番手にはヴィラノバ大が7.50倍のオッズがついた。最新のAPランキングではヴァージニア大に次ぐ2位(1516ポイント)につけているヴィラノバ大は、5年連続でトップシードを獲得している男子バスケの強豪校で、2016年には2度目となる全米No.1になっている。ESPNの優勝予想では、優勝確率は全体の2番手となる17%となっており2年ぶりの王座奪還も十分に射程圏内だ。
優勝候補の2番手オッズ(7.00倍)が付いているのはミシガン州立大とデューク大だ。最新のAPランキングでそれぞれ4位(1346ポイント)と5位(1340ポイント)につけている。この両チームはともにミッドウェストブロックに入っており、ミシガン州立大が第3シード、デューク大が第2シードとなっており非常に興味深い。両チームが順当に勝ち上がればスウィート16で対戦することになり、ESPNの優勝予想ではこのスウィート16を勝ち上がる確率は、ミシガン州立大が40%に対してデューク大が47%と若干デューク大の方が勝ち上がる可能性は高いと見られている。「ミシガン州立大対デューク大」が実現すればトーナメント前半戦の好カードとなり、一層の注目が集まるだろう。
そのほかの第1シード勢を見ると、「ウィリアムヒル」の優勝オッズでザビエル大が13.00倍、過去3度の優勝を誇るカンザス大が16.00倍のオッズとなっている。
八村塁が活躍しているゴンザガ大はAPランキング6位(1254ポイント)で、ウェストブロックの第4シードとなっている。ファーストラウンドでは第13シードの北コロラド大(UNC)と対戦する。ブックメーカーの優勝オッズでは29.00倍のオッズが付いており、ESPNの優勝予想では1回戦突破確率92%、優勝確率は4%となっている。