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スポーツベッティング合法化に対してNFLコミッショナー「新たな統一基準を求める」

事実上、スポーツベッティング解禁となったアメリカでは、プロスポーツ組織であるNBAをはじめMLBやゴルフのPGAツアーがアメリカ国内全体でのスポーツベッティング合法化を求める一方で、NFLやNHL、そして全米大学体育協会(NCAA)は慎重な姿勢を見せていた。

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そんな中、アメリカ国内で最も人気のあるプロスポーツであるNFLのロジャー・グッデルコミッショナーが、スポーツベッティング合法化に関する見解について公式に発表し、「スポーツベッティングの中で新たな統一基準を求める」と述べた。

スポーツベッティング合法化についてはアメリカの最高裁が14日、1992年に制定された連邦法「1992年連邦プロ・アマスポーツ保護法」(PASPA)を無効とする判決を下し、合法化への判断は各州にゆだねられることになった。

すでに「カジラグ」で報じた通り、この先5年以内にアメリカ50州のうち32州でスポーツベッティング合法化が進むであろうと見られている。

また、米国内でのスポーツベッティング市場の拡大を見越して、イギリスの老舗オンラインカジノである「ウィリアムヒル」は現時点で唯一スポーツベッティングが合法化されているネバダ州以外の州でも市場拡大に挑むことをいち早く表明している。

NFLのグッデルコミッショナーは声明の中で「(アメリカ)連邦議員は、リアルマネーを賭けるスポーツベッティングを合法化すると決めた州はNFLの試合に対しての国民からの支持を得ながらも、ファン、コーチ、そして選手という”4つのコアプリンシパル”を保護していかなければいけないことを自覚しなければならない」と述べた。

スポーツベッティングの合法化する前提として、グッデルコミッショナーは「国民(からの信頼)、ファン、コーチ、選手」の4つがスポーツベッティング合法化によってもたらされる可能性があるネガティブな影響から保護される枠組みを作ることの重要性を示した。

NFLのコミッショナーがスポーツベッティング合法化に対して前向きな声明を出したことは、アメリカ全土におけるスポーツ賭博の解禁を前進させる好材料となると考えられる。

今後は、NFLコミッショナーの声明にもあった「スポーツベッティング合法化の中での新たな統一基準」をどのように作っていくか、他スポーツや行政などとの緊密な連携が必要になってくる。

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