錦織圭、グランドスラム初制覇なるか?
テニスのグランドスラム第2戦「全仏オープン2018」が27日から2週間に渡り、フランスはローランギャロスで行われる。クレーコートで無類の強さを誇る世界ランク1位のラファエル・ナダルに初のグランドスラム制覇を狙う錦織圭らが挑む。
現地25日に組み合わせ抽選が行われ、男子シングルスに第19シードとして出場する錦織は1回戦で世界ランク304位のマキシム・ジャンビエ(フランス)と日本時間27日午後7時20分ごろからの対戦が予定されている。
ビットコインなどの仮想通貨が使えるブックメーカー「Sportsbet.io」が発表したオッズによると、錦織勝利が1.04倍に対してジャンビエ勝利が10.00倍と圧倒的に錦織が優勢との見立てを示している。さらに正しいスコア(Correct score)オッズでも錦織の3-0のストレート勝ちを1.40倍で高く支持している。
錦織は初戦の相手が決まった後に会見に応じ、相手が誰なのか知らないといつもながらの余裕のコメントを残すなどこの全仏オープンにむけて調整が順調に行われていることが伺える。そして、当面の目標として4回戦以降が行われる第2週に残ることを挙げた。
今季のクレーコートシーズンでは、モンテカルロマスターズで決勝まで進出しナダルにストレート負けを喫するも怪我からの復帰を強く世界中のテニスファンに印象付けた。昨シーズンを含め過去2回、全仏オープンでベスト8入りを果たしている錦織には、本大会ではそれ以上の活躍が期待される。
ブックメーカー「Sportsbet.io」は全仏オープン男子シングルスの優勝オッズを発表し、錦織は8番手となる45.50倍のオッズがついた。第19シードという位置を考えると、元世界ランク4位の力がスポーツベッティング市場においても評価を上げていることがわかる。
優勝候補の筆頭には、世界ランク1位で第1シードのナダルがダントツの評価である1.35倍のオッズとなった。ディフェンディングチャンピオンとして本大会を迎えるナダルは全仏オープンで過去5連覇を含む10度の優勝を果たしており、”クレーコートキング”の名をほしいままにしている。今季のクレーコートで行われたモンテカルロとローマ(ともにマスターズ1000)ではともに優勝するなど、ナダルの死角を探す方が難しい。
初優勝を目指す錦織にとっては、このナダルと決勝でしか顔を合わせないですむことは非常に運がいいとも言える。錦織はシード上位が順当に勝ち上がった場合、3回戦で第12シードのサム・クエリー(優勝オッズ295.00倍)、4回戦で第7シードのドミニク・ティエム(同10.50倍)、準々決勝で第2シードのアレクサンダー・ズベレフ(同8.00倍)、準決勝では第4シードのグリゴール・ディミトロフ(同49.50倍)と対戦することになる。
女子は、大坂なおみの快進撃に期待!
女子シングルスは、日本女子として初めてWTAプレミア(男子のマスターズ1000クラス)であるBNPパリバ・オープンを制した大坂なおみに注目が集まる。
第21シードで出場する大坂は1回戦(28日)で世界ランク92位のソフィア・ケニン(アメリカ)と対戦する。パリバ・オープンで見せた強いテニスをこの全仏オープンでも見せることが出来れば、十分に上位進出、そして日本人として初となるグランドスラム制覇も夢ではない。
ブックメーカー「Sportsbet.io」が発表した女子シングルスの優勝オッズによれば、大坂は全体16番手となる41.00倍のオッズとなっている。男子シングルスの錦織の優勝オッズが45.50倍であることを考えると、優勝の可能性も決して低いというわけではないだろう。
優勝候補の筆頭には、世界ランク1位で第1シードのシモナ・ハレプで6.40倍、2番手には同4位のエリナ・スビトリナで6.70倍、3番手には同29位のマリア・シャラポワで11.50倍と続いている。前大会をノーシードから制したエレナ・オスタペンコは6番手タイの14.00倍のオッズが付いている。