スポーツベッティング合法化で盛り上がりを見せるアメリカのスポーツ市場。現在、NBAファイナル2018が行われている最中ではあるが、ラスベガスのスポーツブック「ウェストゲート・ラスベガス・スーパーブック」（the Westgate Las Vegas SuperBook）が来シーズンのNBA優勝オッズを公開した。

NBAファイナル2018は日本時間4日までに第2戦までが終了し、ゴールデンステイト・ウォリアーズが2連勝でクリーブランド・キャバリアーズをリードしている。ブックメーカー「ウィリアムヒル」が発表した第2戦を終えてのチャンピオンシップオッズ（優勝オッズ）によれば、2勝のウォリアーズ優勝が1.03倍に対して、キャバリアーズ優勝は15.00倍とウォリアーズが圧倒的有利となっている。

ウォリアーズ優勢との下馬評通りに現在のところは進んでいるが、早くもラスベガスでは来シーズンの話題で持ち切りだ。「ウェストゲート・ラスベガス・スーパーブック」が2018-2019シーズンのNBA優勝オッズを発表し、ウォリアーズに2.50倍の最有力オッズをつけた。ステファン・カリー率いる”ハンプトン5”はやはり強いのか、そう強く印象付けるオッズだ。

そして、2番手にはキャバリアーズで来シーズンもウォリアーズとの5年連続のファイナルとなるのか？と思いきや、どうも違うようだ。

2番手には、カンファレンスファイナルでウォリアーズを最終戦まで苦しめたヒューストン・ロケッツで4.50倍となっている。大きな驚きはないかもしれないが、2番手にはレブロン・ジェームズ率いるキャバリアーズと予想したスポーツベッターにとっては意外な結果だったのかもしれない。

そして、驚きと言ってもいいのがロケッツと並んで4.50倍のオッズが付いたフィラデルフィア76ersだ。1983年を最後にNBA王者から遠ざかっているチームが来シーズンの優勝予想で2番手に名を連ねているのだ。

なぜか？

それは、ジェームズが今季終了後にキャバリアーズとの契約が満了となり、フリーエイジェントとなるからだ。その移籍先の有力候補にフィラデルフィア76ersが挙がっているからだ。

ジェームズの来シーズンの移籍候補先の1つとして挙がっているロサンゼルス・レイカーズは全体6番手の20.00倍、そしてロケッツは先に述べたように4.50倍と2番手予想となっており、マイアミ・ヒートとキャバリアーズをNBA王者に導いた”優勝請負人”のジェームズの動向が来シーズンのNBAの優勝の行方を左右しそうだ。

もちろん、ジェームズのキャバリアーズ残留という選択肢もあるが、優勝オッズでは8番手となる30.00倍予想となっており、ブックメーカーはジェームズの移籍ありきでの評価を下している感がある。

まだ、今シーズンのNBAファイナルが始まったばかりで、ジェームズもキャバリアーズの逆転優勝へとまい進するに違いない。