いよいよロシアW杯も2試合を残すのみとなった。日本時間14日午後11時から行われる3位決定戦「ベルギー対イングランド」と、日本時間16日午前0時から行われる決勝戦「フランス対クロアチア」の2試合だ。
まずは、3位決定戦だがベルギーとイギリスの顔合わせとなった。FIFAランキング3位のベルギーは日本代表から決勝トーナメント1回戦(ラウンド16)で3-2の大逆転勝利を手にすると、準々決勝ではあのネイマール率いるブラジルを2-1で撃破、準決勝ではディフェンシブなフランスに0-1で惜敗した。
一方、イングランドは日本がグループリーグで大金星を挙げたコロンビアとの決勝トーナメント1回戦ではPK戦の激闘を制すると、準々決勝のスウェーデン戦では2-0とサッカーの母国の強さを見せつけた。準決勝では延長戦の末に1-2でクロアチアに逆転負けを喫したが、現在得点王のハリー・ケインがもうひと暴れしそうだ。
ブックメーカー「ウィリアムヒル」が発表した3位決定戦のオッズでは、ベルギー勝利が2.20倍に対してイングランド勝利が3.10倍とベルギーが優勢とみている。
日本時間16日午前0時から行われる決勝戦は1998年フランス大会以来の優勝を狙うフランスと、ワールドカップを初めて母国に持ち帰りたいクロアチアが激突する。
フランスは決勝トーナメント1回戦でリオネル・メッシ率いるアルゼンチンと対戦。ゴールの奪い合いとなった試合はフランスの19歳エースストライカーであるキリアン・エムバペの2ゴールで4-3と勝ち切った。大味の試合をしたあとは、準々決勝ではウルグアイに2-0、準決勝ではベルギーに1-0と2試合零封勝ちを収めるなと守備力の高さも光った。
一方、クロアチアは決勝トーナメント1回戦から接戦を制して勝ち上がってきた。1回戦のデンマーク戦、準々決勝のロシア戦とともに延長PK戦の激闘を制した。準決勝のイングランド戦でもPK戦までもつれ込むかと思われたが、延長後半にマリオ・マンジュキッチのゴールで2-1とイングランドを退けた。
イギリスの老舗ブックメーカーである「ウィリアムヒル」が発表した決勝戦のオッズによれば、フランス勝利が1.85倍、クロアチア勝利が5.00倍とフランスが圧倒的に有利との見立てを示している。
3試合すべて延長戦を戦ってきたクロアチアのコンディショニングなども考慮されてのオッズであろうが、果たしてどちらがワールドカップをロシアの空に高々と掲げることができるのだろうか?