スポーツベッティング愛好家たちに力強い”助っ人”がやって来たのかもしれない。
開催中のロシアW杯に世界中が沸いており、中でもその結果を予想してお金を賭ける”スポーツベッティング”に興じている人たちにとってはその興奮はさらに大きいものとなっていることには間違いないだろう。
見事に予想が的中して大金を手に入れるベッターもいれば、逆に予想を外してしまっても何食わぬ顔でビール片手に楽しんでいるベッターも多いことだろう。当たり前の話ながら、どうせスポーツベッティングで楽しむなら勝って配当を得たいというのが人間の本性だろう。
そんな中、アメリカはラスベガスに本社を置くブリッツプレディクト社は、いわゆるスポーツ結果の予想屋(専門家)の予想や実際に得た(あるいは損失した)利益などすべてのデータをブロックチェーン上に記録して、その予想屋の本当の実力を正しく評価できるプラットフォームを開発した。
実際に、サッカーのロシアW杯から運用をスタートし、すでに多くの予想屋が登録してワールドカップの試合の予想を提供している。上記画面にある「Leaderboard」では、これまでの予想屋の予想の実績がランキング形式で示されており、より多くのリターンを生み出した予想屋が誰なのかを確認することができる。
スポーツベッター(ユーザー)は、このブリッツプレディクトのプラットフォームのXBPトークンを使って、予想屋からワールドカップに賭けるための予想(ベッティングアドバイス)を購入することができる。仮想通貨であるXBPは、イギリスの仮想通貨取引所である「HitBTC」などに上場しており、1XBPは日本円で約0.36円で取引されている(7月12日現在)。
これまでは、スポーツベッティングの予想屋が自分の実績に改ざんを加えたりして、実際よりもよく見せたりすることが横行していたが、ブリッツプレディクトのプラットフォームではブロックチェーンを用いているために不正な書き換えなどが不可能となる。そのため、ユーザーはどの予想屋のアドバイスを受けるかを正確な実績に基づいて判断する事が出来る。
アメリカでは今年5月に最高裁がスポーツベッティングを禁止する法律(PASPA法)を無効とする判決を下し、アメリカはスポーツベッティング合法化に舵を切った。
ブリッツプレディクト社は、アメリカ市場におけるスポーツベッティング市場の拡大が見込まれており、スポーツベッター(ユーザー)の同社が提供するサービスの需要は増してくると見ている。
同社は、サッカーのW杯に加えてメジャーリーグベースボール(MLB)のプラットフォームの提供をスタートさせており、今後はテニスやeスポーツなどにも対応していきたいとしている。