サッカー日本代表の次期監督に東京オリンピック(五輪)代表監督を務める森保一(もりやすはじめ)氏が兼任する形で就任することが26日に正式決定した。日本サッカー協会(JFA)が同日の臨時技術委員会と理事会で承認し、都内で就任会見も行われた。
世代交代が急務と考えている森保監督は記者会見でその必要性を以下のように述べた。
「個のレベルアップはもちろん足りないことはやっていかなければいけない。すべてをレベルアップしていかなければならない。我々のことだけで考えれば、もう満足して終わりだが、世界はどんどん進化している。追いつけ追い越せでやっていかなければならないと思っている。言葉ありきではなく、競争があると思うので、走れる選手、実力がある選手は生き残っていきます。年代間の融合をしっかり図りつつ、築き上げていきたいと思います」
ロシアW杯では開幕約2ヶ月前に電撃的に新監督に就任した西野朗氏が、日本代表としては3度目となる決勝トーナメントにチームを導いた。この西野ジャパンのコーチとして西野監督を補佐し、うまく継承できる最適人者として白羽の矢が立ったのが森保監督だった。
森保監督は、Jリーグのサンフレッチェ広島で優勝3回の日本人監督としては最多となる実績を持ち、2020年に行われる東京オリンピックの日本代表監督に2017年10月に就任していた。日本代表サムライブルーの監督としての契約期間は2022年カタールW杯までの4年(2年ごとに契約更新)となっている。
ブックメーカー「NetBet」はカタールW杯の優勝オッズを発表し、森保ジャパンの優勝オッズは現時点でセネガルやギリシャ、韓国らと並んで201.00倍のオッズとなっている。優勝候補筆頭はブラジルで6.50倍、そして連覇を狙うフランスが2番手の7.00倍で続いている。
森保ジャパンの初陣は、9月7日に札幌で行われるチリとの親善試合となる。当面は五輪代表のスタッフで臨み、体制は今後検討していくとしている。また、五輪代表の監督としては8月のジャカルタ・アジア大会で指揮を取ることになっている。
森保監督の「A代表&五輪代表」の二刀流は成功するか?