8年ぶりとなる日本開催で全日本女子”火の鳥NIPPON”は大きく羽ばたくことができるか?
世界バレー2018女子が29日に横浜アリーナで開幕する。4年に1度開催されるバレーボール界の最高峰に位置づけられる大会で、118チームによる予選を勝ち抜いた22チームと前回優勝国・アメリカ、開催国日本を含めた計24チームがバレーボール世界一の座をかけて10月21日までバトルを繰り広げる。
中田久美監督率いる全日本女子は、各6チームずつ4組に分けられた1次ラウンドでA組に入り、開幕戦29日のアルゼンチン戦を皮切りに10月4日のドイツを相手に第5戦まで戦う。各組上位4チームに入れば、次の2次ラウンドに進出ができる。2次ラウンドは8チームずつ2組に分けて総当たり戦を行い、各組上位3チームが3次ラウンド進出。3次ラウンドは3チームずつ2組に分かれて総当たり戦を行い、各組上位2チームが1-4位決定戦トーナメント、同下位2チームが5-8位決定戦トーナメントへと進むことになる。
<第1次ラウンド日本の試合日程>
・29日:対アルゼンチン
・30日:対オランダ
・10月1日:対メキシコ
・10月3日:対カメルーン
・10月4日:対ドイツ
※試合時間はいずれも午後7時20分(日本時間)
イギリスの老舗ブックメーカー「ウィリアムヒル」が世界バレー2018女子の優勝オッズを発表し、日本は9番手となる45.00倍のオッズがついている。優勝候補の筆頭は、2014年大会を制したアメリカで3.50倍、2番手にはリオ五輪銀メダルのセルビアで4.00倍、3番手にはリオ五輪で世界の頂点になったアジアの雄・中国で5.00倍と続いた。
日本がメダルを獲得するには、アメリカ、セルビア、そして中国のいずれかを撃破しなければその道は開かれない。まずは、その挑戦権を獲得すべく1次ラウンドを難なく上位で突破することが最低条件だろう。
「どの大会でも開幕戦は難しいですが、開幕戦を意識しないくらいの準備をそれまでにしたいと思います」と中田監督が語るように、まずは開幕戦で当たるアルゼンチン(優勝オッズ701.00倍)にいい勝ち方をして、チームに勢いを与えたいところだろう。1次リーグで対戦するチームで唯一、日本よりも「ウィリアムヒル」の評価が高いオランダ(同15.00倍)との第2戦(30日)が本大会の日本の力を見極める一つの試金石となる。
全日本女子は、ロンドン五輪で銅メダルを獲得したベテランの荒木絵里香、新鍋理沙ら百戦錬磨の選手たちに加えて、チーム最年少となる20歳でメンバー入りを果たしたディフェンス力の高い黒後愛など新戦力も加入。8月のアジア大会では3位決定戦で韓国に敗れて、メダルを逸するという屈辱も味わったチームに旋風を巻き起こすことが出来るかにも注目だ。
これらの選手たちをまとめるキャプテンの岩坂名奈は「チームとしてはメダル獲得です。個人としてはキャプテンとして、チームを鼓舞することですが、しっかりとコートに立ち自分の良さを出していきます」と意気込みを語った。
日本が再び世界の頂点にどこまで近づくことが出来るのか?