エネイブルの連覇は?凱旋門賞2018のオッズをブックメーカー発表!日本からはクリンチャーが挑戦
世界中の競馬ファンが1年で最も注目するビッグレース「凱旋門賞2018」が、フランスのロンシャン競馬場で日本時間7日午後11時5分に発走する。
イギリスの老舗ブックメーカー「ウィリアムヒル」が凱旋門賞2018の最新オッズを発表し、連覇を狙うエネイブルに1.91倍のオッズをつけた。最強の牝馬と呼び声が高いエネイブルは、3歳時にイギリス、アイルランド両国のオークスを制すると、キングジョージⅥ世&クイーンエリザベスステークス、続くヨークシャーオークスも制してG1レース4連勝で凱旋門賞を迎えた。
迎えた昨年の凱旋門賞でもその強さと人気は健在。ブックメーカー「ウィリアムヒル」は2.00倍、日本のJRAは1.80倍の1番人気のオッズをつけるほどで、レースは直線一気で先頭に踊り出てそのまま1番槍を獲得した。エネイブルはその後、故障が発生し約1年間の戦線離脱を余儀なくされたが、復帰戦となった先月のセプテンバーS(英G3、2400㍍・芝)では2着に3馬身半の差をつける圧勝。エネイブルは7連勝で満を持して凱旋門賞連覇へと挑む。
このエネイブルの連覇を 阻むのはどの馬か?
その1番手が3歳牝馬のシーオブクラスであろう。オッズはエネイブルに次ぐ4.50倍の支持を受けている。エネイブルも勝利した「アイルランドオークス」「ヨークシャーオークス」の2レースで勝利を挙げるなど、これまで5戦4勝と牝馬の新星として注目を集めている。
牝馬の2強に対抗したい牡馬で最も評価が高いのが、3番手となる7.50倍のオッズがついているヴァルトガイストだ。ヴァルトガイストは、今年のサンクルー大賞を制すると、先月行われた凱旋門賞の前哨戦「フォア賞」(仏G2、2400㍍・芝)では並み居るライバル馬を蹴散らして勝利。2015年のゴールデンホーン以来となる牡馬による凱旋門賞制覇に意欲を見せる。
そして、日本からはクリンチャーが武豊とのコンビで日本競馬界の悲願達成に挑む。
先月29に前人未到のJRA通算4000勝の偉業を達成し、名実ともに日本のNo.1ジョッキーとして君臨する武は、キズナとのタッグで挑んだ2013年以来自身7回目の凱旋門賞での騎乗となる。「当日のロンシャンにいるということがうれしい。毎年、騎乗したいレースです」と口にした武の手腕に日本の競馬ファンの想いが宿る。
クリンチャーはこれまで武が騎乗したディープインパクトやキズナとは異なり、G1レースでの勝利が未だにない。前哨戦の「フォア賞」でも最下位の6着に沈んだクリンチャーだが、「体に余裕があったし、もともと叩いてよくなる馬。本番はもっと流れると思うし、スタミナ勝負になれば。意外性に期待だね」(武豊)と潜在能力の高さに期待を寄せる。
「ウィリアムヒル」発表のオッズでは12番手タイの67.00倍のオッズと評価は辛めだが、その下馬評を覆すレースに期待したい。