全日本女子”火の鳥NIPPON”が3次ラウンドへ羽ばたくことができるか？

先月開幕した世界バレー2018女子は、1次ラウンドを突破した世界の強豪16チームによって現在第2ラウンドが行われている。日本は、1次ラウンドでオランダに敗れたものの、4勝1敗の2位で2次ラウンド進出を決めた。

2次ラウンドは7日からスタートし、日本はE組に入った（上記、9日時点）。初戦はドミニカと対戦してフルセットまでもつれたが白星を拾い、第2戦のプエルトリコ戦ではチーム最年長の荒木絵里香がチーム最多の12点を挙げる活躍でストレート勝ち。日本は1次ラウンドから通算6勝1敗で、7戦全勝のセルビア、同じく全勝のオランダについで3次ラウンド進出圏内の3位を死守した。

日本は、2次ラウンド残り2試合を戦って3位以内をキープできればF組の上位3チームとともに3次ラウンド進出となる。

10日はE組首位のセルビアとの対戦が待っている。セルビアといえば、リオオリンピックで銀メダルを獲得した欧州の強豪で、本大会でまだ1度も負けていない。ブックメーカー「NetBet」が日本対セルビア戦のマッチオッズを発表しているが、日本勝利が5.45倍に対してセルビア勝利が1.13倍と日本は厳しい戦いが強いられそうだ。

また、セットのスコアオッズ（正しいスコアを当てるオッズ）では、セルビアが3－0のストレート勝ちが1.95倍となっており、日本がもし勝つならば同じくストレート勝ち（3－0）で10.75倍と日本勝利の予想の中では最もオッズが低くなっている。日本がセルビアに勝利するのは容易ではなさそうだ。

11日にはE組で4位のブラジルと対戦する。ブラジルは同大会で過去準優勝が3回、北京五輪、ロンドン五輪と金メダルを獲得した南米の強豪だ。日本はセルビアに敗れた場合には、3次ラウンド出場権を争うブラジルに勝たなければ世界のベスト6入りの道は閉ざされるだろう。

ブックメーカー「NetBet」が休養日の9日に優勝オッズを更新。1974年大会以来44年ぶり4度目の優勝に挑戦する日本は、3次ラウンド進出可能性のある8チームの中で最下位となる31.00倍のオッズがついている。やはり、2次ラウンドの突破は簡単ではないとブックメーカーも見ているのであろう。

優勝最有力は、これまで7戦全勝でF組2位のアメリカで3.25倍のオッズが付いている。2番手にはセルビアで4.00倍、3番手には通算6勝1敗でF組3位の中国と全勝で首位をキープしているイタリアが並んで5.50倍、日本と対戦するブラジルが5番手となる11.00倍で続いている。