ゴルフ国内男子ツアーの賞金王争いが佳境を迎える。今季ツアー最終戦「ゴルフ日本シリーズJTカップ2018」が29日に東京よみうりカントリークラブで行われ、現在賞金王首位を走る今平周吾ら国内トップ30のみが参戦する。
今平が現在獲得している賞金は約1億3000万円。そして、2位のショーン・ノリス(南アフリカ)は約1億となっており、およそ3000万円の差で今平がリードしている。しかし、来シーズンからは賞金王争いがわずか1試合で決定する可能性がある。
前澤友作社長が率いるZOZOが来シーズンのPGAツアーを千葉で開催することが決定した。賞金総額は何と11億円で、優勝賞金は約2億円となる予定だ。となると、今シーズンの賞金王が今平の1億3000万から日本シリーズの優勝賞金4000万円を積み上げた1億7000万円を獲得したとしても、来秋から6年間開催予定の「ZOZOチャンピオンシップ」で優勝すれば、賞金王争いで優勝するということになる。
そんなある意味で”珍事”が起きる可能性がある来シーズンの前に、今シーズンは誰が賞金王になるのかにも注目だ。ゴルフ日本シリーズJTカップ2018の優勝オッズを日本語対応のブックメーカー「NetBet」が発表し、賞金王首位の今平が8.50倍で最有力となっている。
2番手には韓国のイム・ソンジェで8.75倍、3番手には10年連続10度目の最終戦出場となった池田勇太で9.75倍と続いた。また、選手会長で2年ぶりの出場をギリギリで決めた石川遼は14番手タイの26.00倍となった。
賞金王に最も近いのはやはり今平だろう。2位のノリスとも約3000万円の差となっており、今平がよほどのことがない限りは平成最後の賞金王となるだろう。ノリスは逆転賞金王になるためには優勝する以外に方法はなく、今平は3人の3位タイ以上の成績であればノリスが優勝しても初の賞金王の座に着くことになる。
今平は世界ランク57位で、松山英樹、小平智の米国ツアー優勝経験者に次ぐ日本勢3番手につけている。