ロンドンマラソン2019:世界記録保持者キプチョゲがブックメーカー優勝オッズで1.73倍で最有力
再び男子マラソンの世界記録が塗り替えられるのか?
ワールドマラソンメジャーズの1つ「ロンドンマラソン2019」が日本時間28日午後5時25分に女子、そして午後6時10分に男子がそれぞれスタートする。世界を代表するトップランナーたちがロンドンの地に集結した。
何といっても注目は、男子エリートの部に出場するエリウド・キプチョゲだ。昨年9月に行われたベルリンマラソンでこれまでの世界記録を1分以上上回る驚異の2時間1分39秒をたたき出して、世界新記録を樹立した。これまでマラソン11戦10勝と圧倒的な強さを見せるキプチョゲの”自分越え”に大きな期待が集まる。
開催地ロンドンの地元ブックメーカー「ウィリアムヒル」がロンドンマラソン2019男子の優勝オッズを発表し、キプチョゲが1.73倍で優勝最有力に推されている。34歳を迎えたワールドレコーダーが大会連覇、4度目の栄光を勝ち取ることに疑問の余地はないだろう。
2番手には地元イギリスから”サー”の称号を受けたモハメド・ファラーで4.00倍となった。ファラーはロンドン五輪、リオ五輪の5000メートルと1万メートルを続けて制して、連覇を達成した”トラック最強”のランナーだ。その後、ロードに転向して昨年、2時間5分11秒の記録をフルマラソンで出して、ロード&長距離でも戦えることを世界に示して見せた。
「キプチョゲ対ファラー」のマッチレースは、地元イギリスをはじめ世界中の陸上ファンの目を釘付けにするのは間違いないだろう。
優勝オッズ3番手には、昨年のロンドンマラソンで2時間4分49秒の自己ベストをマークした22歳の新鋭シュラ・キタタ・トーラで9.00倍、4番手には2時間7分台の記録を持つ23歳ギルメイ・ゲブレスラシエで13.00倍と若手ランナーが続いている。
ブックメーカー「ウィリアムヒル」発表の女子優勝オッズでは、2年前のロンドンマラソンで世界歴代2位となる2時間17分1秒をマークしたメアリー・ケイタニーで2.75倍のオッズで最有力となった。2番手には昨年の同大会で世界歴代7位の2時間18分31秒で優勝したビビアン・チェルイヨットで4.50倍であとを追う。
3番手には、世界歴代9位の2時間18分35秒を昨年のシカゴマラソンで樹立したブリジット・コスゲイと、歴代6位の記録を持つ35歳のグラディス・チェロノ・キプロノが6.00倍で並んでいる。
日本からはMGC出場に最後の望みをかけて、男子は鈴木洋平、女子は一山麻緒が、そしてすでにMGC出場権を獲得している安藤友香が出場する。