ウィンブルドンテニス2019:異常事態!? 錦織圭は101倍、大坂なおみは15倍! ブックメーカーが優勝オッズを発表
テニスのグランドスラム第3戦「ウィンブルドン2019」が7月1日から2週間、イギリスのロンドンにあるオールイングランド・ローンテニス・アンド・クローケー・クラブで行われる。
開幕を前に男女シングルスの組み合わせが発表され、男子シングルスに出場する世界ランク7位で第8シードの錦織圭は予選から勝ち上がってきた同115位のチアゴ・モンテイロ(ブラジル)と1回戦で対戦することとなった。
開催地イギリスの老舗ブックメーカー「ウィリアムヒル」がウィンブルドン2019男子シングルスの優勝オッズを発表し、錦織は全体17番手タイとなる101.00倍のオッズとなった。グランドスラム大会で錦織の優勝オッズが3桁(百倍台)となるのはレアなケースであり、ダビド・ゴフィンやグリゴール・ディミトロフらと世界ランク7位の錦織が同列になるある意味での異常事態と見ても良いだろう。
昨年の同大会で自身キャリア初となるベスト8入りを果たした錦織だが、ブックメーカーが下したジャッジは低評価だ。おそらく、出場を予定していた芝コートでの初戦「ゲリー・ウェバー・オープン」(ドイツ・ハレ)を右上腕の怪我のために欠場したことによる「コンディションへの不安」が大きく影響しているのではないだろうか。
しかし、26日に行われたエキシビションマッチ「アスポール・テニス・クラシック」で世界ランク28位のルーカス・プイユ(フランス)をストレート勝ち。怪我の不安を払拭させる内容であったために、スポーツベッターにとっては「錦織優勝オッズ101倍」は非常に美味しい果実となるかもしれない。
上位シード勢が勝ち進むと、錦織は3回戦で第25シードのアレックス・デミノール(オーストラリア)、4回戦で第9シードのジョン・イズナー(アメリカ)、準々決勝で第2シードのロジャー・フェデラー(スイス)と対戦することが予想される。
「ウィリアムヒル」の優勝オッズで最有力はノバク・ジョコビッチで2.25倍、2番手にはロジャー・フェデラーで4.00倍、3番手にラファエル・ナダルで7.00倍と”ビッグ4”の3人が上位を独占している。
大坂なおみ、グランドスラム3勝目なるか?
女子シングルスには世界トップランクから陥落し、今回は第2シードとして出場する大坂なおみに注目が集まる。
しかし、いきなり大坂にとって”難敵”と対戦することになってしまった。大坂は1回戦で前哨戦で敗れた同39位のユリア・プティンツェワ(カザフスタン)と再び顔を合わせることになったのだ。過去2度対戦し、いずれも敗れている大坂。20日に行われたネイチャーバレー・クラシック2回戦で2―6、3―6で大坂はプティンツェワに屈し、試合後の記者会見を拒否するほど苛立たせた相手となる。
1回戦を乗り切って、過去最高の3回戦突破をまずは目指したい大坂。ブックメーカー「ウィリアムヒル」が発表した女子シングルス優勝オッズでは6番手の15.00倍となった。芝での大会のこれまで思うように出ていないことがこのオッズとなって現れたのだろう。
優勝候補の最有力には、大坂に替わって世界ランク1位となったアシュリー・バーティ(オーストラリア)で6.00倍、2番手には同3位のカロリナ・プリスコバ(チェコ)で8.00倍、同5位で昨年の女王・アンゲリク・ケルバー(ドイツ)と、過去7度ウィンブルドンを制しているセリーナ・ウィリアムズ(アメリカ)が並んで9.00倍と実力上位選手が続いている。