ATPカップ2020:錦織圭不在の日本はグループリーグ突破なるか?8日に大一番のスペイン戦
世界テニス国別対抗戦「ATPカップ2020」が今月3日にオーストラリアで開幕。国別世界ランク7位の日本は現在グループリーグを戦っており、8日に同2位のスペインと対戦する。
ATPカップは今年からATPが主催して行われる国別対抗戦(団体)試合で、国別世界ランク上位24チームが参加、まずは各グループ4チームずつの6グループに分かれて総当たり戦のグループリーグを戦い、各グループ1位と各グループ2位のうちの成績上位2チームの計8チームが決勝トーナメントへ進出する。
日本は、ケガのために錦織圭が不出場。シングルスには世界ランク72位の西岡良仁と同121位の添田豪が、ダブルスには松井俊英 / マクラクラン勉が出場し、シングルス2試合、ダブルス1試合の計3試合で先に2勝した方が勝ちとなる。
日本はグループリーグ初戦で世界ランク22位のウルグアイに3-0、第2戦の同13位ジョージアにはダブルスが敗れたもののシングルスで2本取って2-1で勝利し、2連勝で8日の全勝同士のスペインと決勝トーナメント進出をかけて戦う。
イギリスの老舗ブックメーカー「ウィリアムヒル」が日本対スペイン戦のシングルス2試合のマッチオッズを発表した。
まずは、第1試合となる添田対世界ランク9位ロベルト・バウティスタ・アグートのマッチオッズは、添田勝利が8.0倍に対してバウティスタ 勝利が1.07倍と添田は不利との見立てが強い。
ジョージア戦で添田は世界ランク679位アレクサンドレ・メトレベリに第1セットを奪われる苦しい展開だったが、第2、第3セットを奪って見事に逆転勝ち。スペイン戦では格上の選手との対戦だが、何とか一矢報いたいところだ。
シングルス第2試合では、西岡が世界ランク1位のラファエル・ナダルと対戦。「ウィリアムヒル」が発表したマッチオッズでは、西岡勝利に17.0倍と大きなオッズが付いた。一方のナダル勝利のオッズは1.02倍とガチガチだ。
西岡は前戦のジョージア戦で格上の世界ランク26位ニコロズ・バシラシビリに6-2、6-3でストレート勝ちで破って勢いに乗っている。西岡がナダルを破ることがあれば、ダブルス勢の勝利でスペイン撃破の道筋が見えてくるだろう。
日本が決勝トーナメント進出となると、9日に準々決勝がスタートする。右ひじ手術からのリハビリに励んでいる錦織に、日本のテニス界の躍進で力を与えてくれることを期待したい。