新型コロナウイルス（COVID-19）が世界中で猛威を奮っており、厚生労働省が30日に発表した世界で感染した人数は約70万人、死者は3万3000人を超えてきた。日本国内でも31日に発表された情報によると、東京都で1日の感染者数では最多となる78人の感染が確認され、国内感染者数も2000人を越えた。国外のみならず国内でも外出自粛の文字が躍り、ロックダウン（都市封鎖）も時間の問題となっている。
イギリスのロンドンでは3月23日にロックダウンが発表され、3週間の外出禁止令が出た。ロンドンの街から人気はなくなり、不要な外出者を取り締まる警察の姿が見られるだけとなっている。そのイギリスでショッキングだったのは、国のトップであるボリス・ジョンソン首相（55）が新型コロナウイルスの検査で陽性となり、感染者となってしまったのだ。
幸いにも症状は軽く、自宅で仕事をこなしながら自主隔離しているということで、人々を安心させたが、新型コロナウイルスの脅威は昨日に命を奪われた志村けんさんのことで、日本の方々にも身を持って感じられたのではないだろうか。心からご冥福をお祈りしたい。
さて、イギリスのジョンソン首相の話題に話を戻すと、彼は新型コロナウイルスに感染したことで注目が集まるだけでなく、彼のジュニアが今年の初夏に生まれるという明るい話題でも実は注目されている。
ジョンソン首相は先月、3度目の結婚を保守党の元広報担当者であるキャリー・シモンズ（31）としたことを発表し、さらには今夏に二人の間に子供が出来ることを公にしている。
イギリスの話題でしかも政治がらみで赤ちゃん・・・。
そう、ピンときた人はいると思うが、何事も賭けの対象にしてしまうブックメーカーがその話題を見逃すはずはない。イギリスの老舗ブックメーカー「ウィリアムヒル」はジョンソン首相とシモンズ夫人との間にできる赤ちゃんの名前オッズを発表した。
イギリス王室がらみでの赤ちゃんの名前のオッズは、日本のテレビなどでも数多く取り上げられて知っている方もいるだろうが、英首相の子供の名前となると聞いた事がないのではないだろうか。発表されたオッズによると、アレクサンダーとアレクサンドラが8.50倍で最有力となっている。
これに続くのがジョセフィーヌ、マシュー、そしてジェームスの3つでいずれも13.00倍のオッズとなった。まずは、男の子か女の子かで50%の確率まで絞ってから、じゃあどの名前になるのか？という選択になってくるだろう。
ジョンソン氏は昨年夏に首相に就任し、12月の総選挙では大勝利を収めた。イギリスでは過去250年で在職中に結婚する初の首相となった。2人はすでに首相官邸で同居しているが、未婚カップルとして首相官邸で同居することもイギリス史上初めてと、初ものずくしであることも話題を呼んでいる。
新型コロナウイルスの影響で世界中が重苦しい空気に包まれているが、新たな命の誕生が世界中を明るくし、ブックメーカー愛好家たちの楽しみとなれば幸いだ。