新型コロナウイルス感染症の拡大防止から世界中のスポーツの火が消えている中、極東アジアの香港では馬たちが元気いっぱいにレーシングコースを走り回っている。26日に香港のシャティン競馬場では「香港チャンピオンズデー」と銘打って、無観客ながらビッグレース3レースが予定通りに開催される。
中でもカジラグでは、香港チャンピオンズマイル2020(G1、1600㍍・芝)に焦点を当てたい。国際都市として有名な香港で行われる今回のイベントでいつもと違うところは、毎年日本などからも参戦する馬がいたが、今年は新型コロナの影響で香港馬のみで争われるというところであろうか。
23日に「香港チャンピオンズデー」の枠順が発表され、今回注目している「香港チャンピオンズマイル2020」の枠順も決定した。本レースは、2016年にモーリスが日本馬で初めて勝利しているなど日本の競馬ファンにも親近感があるレースではないだろうか。本レースで前“馬”未到の3連覇を狙うビューティージェネレーションは5番ゲートに入った。
【香港チャンピオンズマイル2020枠順】
1-5 ビューティージェネレーション
2-9 ワイクク
3-1 カーインスター
4-7 ラタン
5-6 サザンレジェンド
6-8 モアザンディス
7-8 シンガポールスリング
8-4 ファットタートル
9-2 シンキンビッグ
※数字左が馬番、右がゲート番
英ブックメーカー「ウィリアムヒル」が香港チャンピオンズマイル2020の最新オッズを発表し、5番ゲートに入ったビューティージェネレーションに1.91倍の1番人気を付けた。
香港のマイルエース馬が同レース史上初となる3連覇の偉業へ挑む。ビューティージェネレーションはこれまでG1レースで8勝しており、圧倒的な実績を誇っている。2017年の香港マイルでG1初勝利を挙げると、2018年の香港チャンピオンズマイルを皮切りに4つのG1レースを含めて重賞レース10連勝と勢いに乗った。
昨年の秋のレースでは3レース続けて3着となり、その勢いにも陰りが見えたかに思われたが、今シーズン初戦の香港スチュワーズC(G1)で2着、2月のクイーンズシルヴァージュビリーC(G1)で約10か月ぶりのG1勝利を挙げた。チャンピオンズマイル3連覇へ調子も上々だ。
ビューティージェネレーションの3連覇に待ったをかけたい急先鋒には、2番人気の3.50倍のオッズが付いた9番ゲートのワイククを挙げたい。モレイラ騎手とのコンビで挑むワイククは、今年1月の香港スチュワーズカップでビューティージェネレーションとのたたき合いを制して、クビ差の勝利を挙げた。同じマイル戦で再び相まみえる両馬の対決にも大きな注目を集めることだろう。
5歳のワイククが7歳のビューティージェネレーションに世代交代の引導を渡すことになるのか?
3番人気の7.00倍オッズ評価となったカーインスターは、香港スチュワーズカップで4馬身半差をつけられて3着に終わっており、力の差を見せつけられるレースとなってしまったが、虎視眈々とリベンジの機会をうかがっている格好だ。
なお、「香港チャンピオンズデー」のその他のビッグレースについての「ウィリアムヒル」発表オッズは、下記のレース名をクリックすると最新オッズが確認できる。香港チャンピオンズマイルは日本時間26日午後5時発走予定。
▽チャンピオンズスプリントプライズ2020(G1、1200㍍・芝)
▽クイーンエリザベス2世カップ2020(G1、2000㍍・芝)